「死という選択肢を考えました」…元音楽プロデューサー・月光恵亮氏、どん底から画家として第二の人生へ
それと同じように、同じメロディーラインでも別の人が歌うと違うものになる。だから、僕も“こだわりの一滴”を重視して音楽を作ってきたんです」
それを実現するには、主張をぶつけ合うことが重要とのこと。「やっぱりいいバンドって、仲が悪い人が多いんですよ(笑)。自分の関わった仲が良いバンドは、はっきり言って売れてない。それは、それぞれの主張がぶつかって想像以上のものが生まれるからなんです」といい、それを絵に置き換えると、「自分の中で主張をぶつけ合って、作品を作っています。だから、さっき言った“ストレスを作品に落とし込む”という意味合いが、すごく分かるんです」と解釈している。
だからこそ、“気”を入れた自分の絵の作品には、強い自信を持っている。
「もちろん、僕よりスキルが高く、ずっと上手い人は世の中にゴロゴロいる。
だけど自分の経験値で言うと、音楽も絵も、テクニックよりも絶対に感性が大事。誰かの琴線に確実に触れるものを世の中に出しているつもりです」
●コラボ作品が続々「すごく興奮する状況」
絵を描き始めて3年が経ち、作品の数は約700タイトルにも達した。
「“石の上にも三年”という言葉が昔から好きなので、とりあえず3年はやってみようと思いました。