筧利夫が見た『パトレイバー』の世界、そして後藤と後藤田の違い「押井監督が望む上司像がわかった」
近いようでいながら、最低机一台分くらいの距離感はありましたね。
――それは意識してそうしていらっしゃったのでしょうか。
そうですね……そうだと思います。もし本当に学校の先生みたいな感じなのであれば、もうちょっと一緒に居たと思いますね。
○後藤田は「言っていることと考えていることが違う人」
――撮影にあたって過去のパトレイバー作品はご覧になりましたか?
『パト2』はだいぶ前にビデオで見たことがあったのですが、当時は全然わからなかったですね。パトレイバーの世界も知らないまま見たので、何もわからずに終わってしまいました。まさかその実写版で自分が隊長の役をやることになるとは思いませんでしたけど。
撮影前には原作のコミックも読んだし、パトレイバーの1・2も含めて、押井監督の作品は軒並み見ました。
(『パト2』は)改めて見返しても、やっぱり分からなかったかな(笑)。今回の実写版を自分で見て、やっと何かわかったような気がしています。
●これは決してロボット映画ではない
――後藤田の先輩に当たる後藤隊長には、どんな印象をお持ちでしたか?
後藤先輩のことは、今でもちゃんとは理解できませんね。