くらし情報『筧利夫が見た『パトレイバー』の世界、そして後藤と後藤田の違い「押井監督が望む上司像がわかった」』

筧利夫が見た『パトレイバー』の世界、そして後藤と後藤田の違い「押井監督が望む上司像がわかった」

でも(後藤田が)同じ方向の役なので、後藤さんのことは押井監督の本を読んだりして研究したんですけど、押井監督が望むであろう上司像なのだなというのはわかりました。だから、(後藤が)押井さんだということですね。

――では、後藤田は?

そうなろうと思っても、なかなかなりきれない所があるんじゃないでしょうか。(後藤を)目指すというより、引きずられているというか。

――シリーズ編ではひょうひょうとした振る舞いが印象的でしたが、『首都決戦』では正に渦中に置かれシリアスなシーンが続きました。役作りで意識して変えた部分はあったのでしょうか?

長編から初めて見る方もいると思うので、少しわかりやすく演じたところはあるかもしれません。基本的にシリアスですが、全部シリアスという訳ではなくて、そうでない部分は少しコミカル目にやっていたのかなとは思うんですけど……やってないかもしれない(笑)。4Kで観るのと、2Kで観るのとでは、全然印象が違うんです。
4Kのほうがより深いんですよ。表情とか、写りがぜんぜん違いますね。

――シリーズでは回を重ねるたびに後藤田の存在感が増して行った印象があります。ご自身でも演じるうちに変わっていった部分はありましたか?

長編では特に出番が多くて、ほとんどシリアスなのですが、そうなることはわかっていたので、シリーズの方ではありとあらゆる方向の後藤田を見せたいと思っていました。

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