菅田将暉、傑作と話題の『はな恋』感想に見た恋愛の面白さと現状への思い
○■俳優同士戦っている場合ではない
――今、世間は菅田将暉さんのことがすごく気になっているのかな、という空気も感じます。上の世代は素直に「すごいな」と思っていて、同世代はちょっと悔しいみたいな意見もあり、どちらにしても無視できない存在として大きいのかと思いますが、ご自身ではどのように感じていますか?
実際、そういった方の反応は全然わからないんです。同じ仕事をしている同世代の仲間は、ほぼ10代の頃から知っているから、そういうバチバチなものは何年か前に通り過ぎていて。今はもう、俳優同士、お互いに戦っている場合ではないと感じますし、「それどころではない」という感覚があります。だもちろんその中でも、個人のものづくりがお互いに刺激的であれば良いと思います。
――コロナ禍で、また違うステージにいったということでしょうか?
今はもう、そうですね……。いつまでコロナ禍なのかはわからないけど、以前の”当たり前”を1回忘れないと、滅入っちゃうから。できないことがたくさんあるのは仕方ないので、その中でできるものを全力で楽しんでいくしかないのかな、とは感じます。
しかもこの状況は世界単位で、自分だけのものでもないわけで。