睡眠時無呼吸症候群に要注意! 危険ないびきの見分け方とその対策は?
風邪や飲酒、疲労などによる一時的な症状のことも多いですが、慢性化すると病気に進行することも。
■睡眠時無呼吸症候群(SAS)
睡眠中に、いびきと10秒以上の呼吸停止(低呼吸)状態が交互に起こる病気。そのほか、睡眠中の窒息感やあえぎ、日中の激しい眠気や疲労感、集中力の欠如といった症状を伴います。一時的な呼吸停止(低呼吸)により血液と脳内の酸素量が不足することで、高血圧、糖尿病、心疾患、脳疾患などの合併症を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。
○「肥満」がいびきのリスクを高める!
いびきには、さまざまな原因が考えられます。その中でも、主に睡眠時無呼吸症候群の原因としてあげられるのが、「肥満」です。体重が大幅に増えると、首まわりやあご、気道の内側などに脂肪がつき、上気道が狭くなってしまいます。脂肪は舌にもつくため、睡眠中に、肥大化した舌が上気道をふさいでしまうことも。
また、鼻やのどの形態異常によって、いびきが起こることもあります。例えば、鼻が曲がっている(「鼻中隔わん曲症」)、口蓋扁桃(こうがいへんとう ※扁桃腺のこと)が大きい、口蓋垂(こうがいすい ※のどちんこのこと)が長いなどは形態異常にあたります。