疲れ目や眼精疲労は生活習慣が原因? - 眼科医お勧めの簡単な治し方を知る
また、通勤時間中に歩く時間が短縮されたなどのちょっとしたことも、眼精疲労のきっかけとなるんですよ」。
特に今増えているのが、ストレスを原因とする眼精疲労だという。20代の社会人で眼精疲労を訴える人は、強すぎる責任感がかえって"重荷"となってしまい、30~50代になると会社などでの人間関係における悩みを抱え込むようになる。ストレス社会は、私たちの心だけではなく目にも多大な影響を及ぼしているのだ。
○目が体に及ぼす影響
さらに、さまざまなストレスと目の酷使が相まって、頭痛や肩こりなどの症状にもつながることがあるから要注意だ。逆に言えば、慢性的な頭痛や肩こりはストレスが原因の可能性もある。
これらの体の不調には、交感神経と副交感神経からなる自律神経のバランスが深く関わっている。採用試験の面接時など緊張を強いられる場面においては交感神経が、友人や恋人と一緒に過ごしているときなどリラックスできる場面においては副交感神経が優位になっている。
だが、日常的にストレスにさらされていると、常に交感神経が過敏に働いてしまい、自律神経のバランスが崩れてしまう。そのような状態において、ある1点だけを凝視するようなパソコン作業を連続して行い、毛様体の筋肉をずっと緊張させると交感神経の働きはさらに強くなる。