中村倫也「今とても心地いい」 ブレイク後の変化の中でたどり着いた自然体
と語る。
ちなみに、中村自身が俳優人生において大きかったと感じている作品は、2009年に出演した真心一座 身も心もの公演『流れ姉妹 たつことかつこ ~獣たちの夜~』とのこと。「僕にとっては革新的な出合いでした。この作品に出演したことで、のちに『ロッキーホラーショー』や、シス・カンパニーの舞台に呼んでいただいたり、そこで知り合った方たちの背中を見て成長してきたところもあり、自分の中で転機となった作品です」と明かす。
●俳優業は「とても豊かな仕事」 役作りの変化も明かす
■人間の複雑さを知り「キャラクターを決めつけないように」
作品ごとにさまざまなキャラクターになりきり、確かな演技力で多くの人たちを魅了している中村。自身は俳優のやりがいを「凶悪犯を演じるとなったら、凶悪犯でもその人のことを理解してあげないといけない。それが役者という仕事で、人を受け入れる作業が役作りなので、とても豊かな仕事だなと思います」と語る。経験を重ねる中で役作りの方法は変わり、以前は「こういうキャラクターだ」と自分の中で一つ答えを出していたが、今は決めつけないようにしているそうだ。
それは、いろいろな人と接する中で人間の複雑さを知り、俳優業にも影響したのだという。