2015年7月14日 12:00
兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (19) 漫画家という職業選択と親心
ある日、母に「もう漫画の仕事は全部ないの?」と聞かれたので、私はちょっと考えてから、元気に「うん」と言った。
母はそれに対し「さみしいけど、まあ、よくもった方かもね」と言った。
親の期待に応えるのも確かに親孝行だが、それが無理なら「早めに諦めさせる」というのも立派な親孝行だと私は思っている。
カレー沢薫
漫画家・コラムニスト。1982年生まれ。会社員として働きながら二足のわらじで執筆活動を行う。デビュー作「クレムリン」(2009年)以降、「国家の猫ムラヤマ」、「バイトのコーメイくん」、「アンモラル・カスタマイズZ」(いずれも2012年)、「ニコニコはんしょくアクマ」(2013年)、「負ける技術」(2014年)など切れ味鋭い作品を次々と生み出す。2015年2月下旬に最新作「やわらかい。
課長起田総司」単行本第1巻が発売され、全国の書店およびWebストアにて展開されている。
「兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃」、次回は7月21日(火)昼掲載予定です。
夫「彼女が妊娠した。離婚して」妻「わかりました」だが数日後⇒判明した【浮気相手の秘密】で状況が一変!?