■症状
人:内蔵移行型の場合は、主な発熱、倦怠感、食欲不振など。肺に侵入すると咳、脳だとてんかん様発作の原因になります。眼に入ると、ぶどう膜炎、視力低下、飛蚊症などが起こります。
猫:無症状であることが殆どです。子猫に感染するとお腹が異常に膨れる、体重減少、下痢、嘔吐などが起こります。
■予防:猫に触れた後は手洗いを心がける。
○エキノコックス症
人間に感染すると5~20年のタイムラグを経て肝臓などに重大な障害を起こす恐ろしい病気です。キタキツネが主な感染源で、日本では北海道などの緯度の高い地域での発生が殆どです。
しかし2014年に愛知県で捕獲された野犬からエキノコックス症が見つかりました。猫への感染は、感染しているネズミを捕食することが原因です。
■猫からの感染ルート:感染猫の糞便中に排泄された回虫卵が口に入ると感染する可能性があります。
■症状
人:感染する臓器により症状が異なります。肝臓では黄疸、腹水、皮膚の痒みなど。肺に感染すると咳、血痰、胸痛などの結核に似た症状を起こします。
猫:無症状、または下痢。
■予防:猫に触れた後は手洗いを心がける。
流行地域では定期的な便検査、駆虫を徹底する。