2015年10月1日 11:00
エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - (337) 英語力で出世が左右される時代の英語化0.2
と揶揄されたことを思い出す方も多いでしょう。
なお、中学1年生で英語に挫折した私ですが、今では「社長」です。何故なら、自分で会社を作ったので。
○ダンバーの解釈
伝統工芸を扱う狭い業界の例ですが、ここでは仮に「着物」の業界としましょう。S社長は、いわゆるインバウンド消費に乗り遅れまいと、訪日外国人向けのサイトの「英語化」を目論みます。
「ビジットジャパン」「クールジャパン」と政府が騒いでいますが、S社長の店がある場末の街角にまでやってくる外国人は、伝統工芸品より100円ショップを好みます。だからこそ、Webサイトの英語化によって観光客に足を運ばせる狙いです。
彼は業者を呼んで見積もりを取ります。
業者は一通り話を聞いた後、こう質問します。
「身内に英語が堪能な方はいますか?」
翻訳家に発注すれば、それなりの「英語」には仕上げてくれます。体裁を整えるだけなら、グーグルなどを使った機械翻訳でもできます。
問題は、できあがった「英語」が英語圏のお客に伝わるかであり、それを確認する人物が、社員や家族にいるかという問いかけです。「Damper(ダンパー)」とはネットの英和辞典「weblio」