2015年11月30日 10:00
イチから復習、IoT/WoTって何? (2) IoTの具体事例とは?
さらに、各家庭で情報を見るだけではなく、そこから送られてくる大量の電力データに基づいて、電力会社がリアルタイムに電力の需要予測や発電予測を行い、それに基づいて安定した電力供給や効率的な電力利用を各家庭に働き掛けることができるようになります。この技術は次世代送信網の「スマートグリッド」と呼ばれ、国内外で取り組みが進められています。
このHEMSへの取り組みは以前から行われていましたが、特に東日本大震災以降、電力の利用効率化や省電力化のために注目が高まってきました。さらに2016年に行われる電力小売りの自由化を目指し、さらなる注目が集まっています。日本政府もグリーン政策大綱においてHEMSを推進すること、2030年を目標に普及させることを表明しています。
○スマートホーム
IoTを電力だけではなく、宅内にある家電まで広げるとスマートホームと言われる事例になります。例えば、家電を通信網に接続した場合、外出先から電源の消し忘れに気付いて電源を切ることができます。また「ジオフェンシング」と呼ばれる技術を用いると、自宅の一定距離以内に近づくと自動的にエアコンの電源を入れるといったことが可能になります。