2015年12月11日 10:28
若き起業家たちの夢とその戦略 (13) 学生時代の悔しい想いを原動力に、アオイゼミで学習機会の変革を目指す
ただ、三人で起業したときは全員27歳で、本当にお金がなかった時期でした。みんなで資金をかき集めても100万円くらいにしかならず、さぁどうするかと話して、昼間は全員で出稼ぎ(アルバイト)に出ることにしました。
僕が週4回、朝から夕方までバイトしていたのはコールセンターです。出稼ぎのあと、夕方から夜にかけてはアオイゼミの事業を行う生活が1年半ほど続きました。
○初の資金調達後は「おもちゃを与えられた子ども」そのもの
転機が訪れたのは、2013年8月にiOSアプリをリリースしたタイミングでしょうか。インターンで入ってくれていた優秀な大学生エンジニアが3人で作ってくれたものです。それから、1日の会員登録数が10倍になるなど、一気にユーザーが増えていきました。
その2カ月後、一回目の資金調達に成功しました。
「おもちゃを与えられた子ども」というと例えがよくないかもしれませんが、今まで金銭的な理由でできなかったことを次々と実現していったのを覚えています。エンジニアに週5回出勤してもらえるようになったり、5人ほど入ると狭く感じるオフィスからやや広いオフィスに移ったり。
新たに人も採用できました。