2016年1月18日 15:22
東京都立川市に全国初の公立小中高一貫校が誕生--「学力差の拡大」に課題も
の3点だ。そのため検討委員会は、「適性検査を用いて中学第1学年からの生徒募集を実施することが適当」としているが、その場合、在校生・新入生間の学習進度のギャップをいかに解消するかという新たな課題も発生することになる。
同時に、在校生については「本人や保護者が進路についてあらためて考える契機とするため、中学への進学の際に選考を実施することが必要」として、学習についていけない児童・生徒の”振るい落とし”をする可能性も示唆している。
○「附属小受験が過熱」「恵まれた子が集まる」
このニュースについて、Twitter上では多くのツイートが見られた。小学生の子どもがいるという女性は「附属小の誕生で中等教育の門戸が狭くなることは問題があると思う。附属から入学する人数が多いとなると、附属小受験が過熱するのは明らか」とコメント。東京都内には現在、都立中等教育学校5校、併設型中高一貫教育校5校が設置されており、平均受験倍率は6.22倍(2015年度)と人気が高い。今後、小中高一貫化が進んでいけば、中学から受けられる公立校の枠が減っていくのではないかと懸念されるのだ。
そのほかにも「対策が可能な経済的に恵まれた環境の子が集まる」