テレビ屋の声 - 第8回 テレ朝『しくじり先生』北野貴章氏が明かす失敗体験を引き出すコツ…長時間の打合せで「アホなふりして聞く」
見だしたら手が止まって、ご飯を食べるのも忘れて、ずっと没頭できるものを作りたいというのがベースにあるので、ストーリーがあるものを作りたいですし、やっぱり最終的には映画みたいなことを、バラエティの中でやりたいんです。それで「やられた!」と思ったのが『SICKS~みんながみんな、何かの病気~』(テレビ東京)ですね。あれは、僕が考えていたことを、だいぶやられてしまったという感じなんです。
――昨今「テレビ離れ」と言われることが多いですが、意識されていますか?
そもそもなぜテレビ朝日に入ったかというと、今後はもっとテレビだけではなく、コンテンツを作って発信していく会社になると思うので、映画も撮れるチャンスがあると思ったのが一番大きいんですよ。だから、テレビの箱にこだわる必要は全然ないと思うんですよね。ちゃんと見てもらえれば、PCでもスマホでもいいし、若い人が映像を見る文化はなくならないと考えます。テレビ局は面白い映像を作る能力がすごく長けていると思うので、テレビ離れはしているかもしれないですが、あまり気にしていないです。
――いろいろお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
最後に、北野さんの気になっている"テレビ屋"をお伺いしたいのですが…。