独占スクープ「映画『デスノート』の最終ページ」 5時間4万字の記録 (1) 10年前にも連ドラを企画!? 映像化権取得と2部作連続公開が決まるまで
――すぐに納得してくれましたか?
いえ(笑)。そもそもの話が違うわけですから、納得してもらえないのも無理ないですよね。おそらく日本テレビの状況を受けて水面下では他局ともお話されていたんじゃないでしょうか。そして、テレビドラマ化に変わる交渉材料として、試行錯誤の上でたどり着いたのが「映画の2部作連続公開」だったわけです。そこで何とかご納得いただきました。それまで、第1弾のヒットを受けて第2弾が製作されることはありましたが、初めから決めた形での連続公開は初めてでした。
――当時、「興行収入100億円」を目標に掲げられていましたが、そういう流れで生まれた数字だったんですね。
現在は松竹で当時ワーナーの宣伝プロデューサーを務められていた関根さんが勝手に言ったこと(笑)。
日本テレビでは製作費や目標興行収入などお金の話は当時も今もしないようにしています。日本テレビから具体的な数字として発表しているのは観客動員数ぐらいです。もちろん、打ち上げ花火というか、高い目標を掲げるのはプロジェクトとして必要なことです。日本テレビが言えないことを関根さんが代弁してくださったのかもしれません。
というわけで、2部作連続公開は試行錯誤の上で生み出されたもの。