佐藤健×朝井リョウ、映画『何者』を通して驚いた互いの仕事観
就活という、人生で数カ月しかやらないようなことを緻密に緻密に書くことで、実はどの世代にも広まる話になる予感はしていました。
――原作を読んで、佐藤さんの感想はいかがでしたか?
佐藤:朝井くんは性格が悪いなと思いました(笑)。
朝井:褒めてくれてます。
佐藤:朝井くんは、作者として登場人物みんなに愛があるんですけど、全員のことを馬鹿にしてるんですよ(笑)。
朝井:なんてことを! してません!
佐藤:みんなを否定してる(笑)。でもね、愛があるのは伝わってきます。
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○所属事務所の面接も見せてもらった
――先ほど就活体験の話になりましたが、体験されてみて、実際の就活生に対してはどんな思いを持ちましたか?
佐藤:素直に尊敬します。「これをやってるんだ」と思ったら、偉いなと。
実は体験の他に、アミューズにも協力してもらい、本当に面接しているところを見る場も用意してもらいました。内定者を呼んで、実際の面接官の人とのやりとりを見せてもらったんです。
朝井:うわ、超やだ!! 呼ばれた人、絶対ドキドキしてますよ。親とかにも「内定した」って言っちゃってるだろうに……。