佐藤健×朝井リョウ、映画『何者』を通して驚いた互いの仕事観
佐藤:それは最後に事情を説明して、僕のために集まってもらったので「ありがとうございました」とお礼を言いました。
朝井:よかった……。
佐藤:僕は帽子をかぶって、面接の様子を見て。本当に面接をしているから「好きな映画は?」という質問にも、全然僕と関係ない作品の名前が出てきました(笑)。
やっぱり芝居って模倣なので、本物の人たちを見て取り入れるものだと思うんです。音楽家の役のときも料理人の役のときも、誰かになるときはいつも実際の現場を見せていただいております。
○互いにすごいと思うところは
――仲良しのお2人ですが、こうやってお仕事の話をすることはあるんですか?
佐藤:きちんとお互いのことを話す場はなかったと思います。だからこうやって取材を受ける場で聞いて、初めていろいろ知ることができました。
朝井:俳優同士って、お酒を飲みながら演技論を交わしているイメージがありますけど。
佐藤:そういう人もいるのかもしれないですが、僕はあんまりないですね。
朝井:それは意外。でも僕も同業者と飲んだりすることがありますが、お互いの作品の話とかはあんまりしないですね。最近面白かったラジオの話とか、お互いの失態を責め合ったりしています。