目黒シネマでは、6月20日(木)より『桐島、部活やめるってよ』『告白』を2本立てで上映する。『桐島、部活やめるってよ』は、朝井リョウのベストセラー小説を映画化した、神木隆之介主演の映画。田舎町の高校を舞台に、バレー部のキャプテン・桐島が退部する事件に、生徒たちが翻弄される青春物語。神木さんのほかにも、橋本愛、山本美月、松岡茉優、鈴木伸之らが出演している。多くの作品が映像化されている湊かなえのデビュー作を映画化した『告白』は、中学校教師の「生徒に娘を殺された」という告白から始まるサスペンス作品。松たか子が教師を演じているほか、岡田将生、木村佳乃らが出演している。同時期にはほかにも、『アルプススタンドのはしの方』『14歳の栞』の上映も行われる。『桐島、部活やめるってよ』『告白』『アルプススタンドのはしの方』『14歳の栞』は6月20日(木)~22日(土)目黒シネマにて上映。(シネマカフェ編集部)■関連作品:告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズ桐島、部活やめるってよ 2012年8月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「桐島」映画部©朝井リョウ/集英社14歳の栞 2022年3月11日より全国にて順次公開
2024年06月03日朝井リョウによるベストセラー小説を映画化した『正欲』よりメイキング映像と写真が解禁された。11月10日より絶賛公開中の本作を早くも鑑賞した観客からは、「今年観た邦画の中でも屈指の傑作」「思いが溢れて涙が止まらなかった。キャストの皆さん、本当に素晴らしかったです」「苦悩する人物を演じ切った俳優陣が素晴らしく、繋がりの尊さと多数派の視野の狭さを問う秀作だった」「顕在化した深層が溢れ出て、本当に観る前の自分に戻れない」など、SNSを中心に絶賛の声が相次いでいる。そんな本作よりこの度、豪華キャスト陣が登場する貴重な撮影メイキング画像と映像が到着。メイキング映像では、検察官の啓喜役の稲垣吾郎や、秘密を共有し合う夏月と佳道を演じた新垣結衣と磯村勇斗が、それぞれ岸監督に演出を受ける様子が映し出されている。風船の膨らませ方について細やかな仕草を提案する稲垣さんや、セリフの言い方についてニュアンスをすり合わせていく磯村さんなど、現場で岸監督とディスカッションを重ねながら撮影している様子が収められている。本作でメガホンを取った岸監督も「この作品ではみなさんとじっくり話しながら作っていくことができ、とても充実した作品になったと思います」とコメントしており、本作がキャスト陣との入念な話し合いが非常に重要だったことを明かしている。そして、劇中でも印象的な、着衣のままプールに浮かぶ夏月のシーンの裏側では、スタッフたちに囲まれながら撮影に挑む新垣さんの姿が。ほかにも、笑顔が飛び交う撮影の合間の様子も収録。まるで夏月と佳道のように穏やかに談笑する新垣さんと磯村さんや、大学のシーンで共演した佐藤寛太、東野絢香、坂東希と岸監督が、劇中のシリアスな役柄とは打って変わって楽しそうに写真撮影に望む姿は、本編を観た後だとさらに味わい深いものになるはず。そしてメイキング映像の最後には、主演を務めた稲垣さんのクランクアップ時の挨拶の様子が映し出される。岸監督を始めとするスタッフや共演者たちの姿から「この作品にかける情熱と思いがすごく伝わってきた」と語る稲垣さんは、「みなさんが妥協することなくワンカットずつ丁寧に粛々とものづくりをされている姿に、やっぱり映画の現場っていいなと思いました。こういうところでお仕事ができるというのは、俳優として本当に幸せなことだと思っています」とコメント。花束を抱えながら笑顔で語る姿からも、本作の撮影が充実したものであったことが伝わってくる。『正欲』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会
2023年11月18日朝井リョウの同名ベストセラー小説を『あゝ、荒野』や『前科者』などで知られる岸善幸監督が映画化した『正欲』。息子が不登校になり妻と衝突している検事。地方のショッピングモールの販売員と、地元に戻ってきた同級生。大学のダンスサークルに所属するダンサーと、彼に想いを寄せる大学生。群像劇の中である性的指向が描かれ、多様性という言葉や“普通”であることについて観る者に揺さぶりをかけてくる作品だ。佐藤寛太が演じたのは、他者との繋がりを拒むようにして暮らすダンスサークルのメンバー、諸橋大也。わずかな目線の動きやダンスという身体表現を通して、大也の内側にうごめく感情を伝えている。この原作をどう実写化するんだろうと、聞きたいことがありすぎた――原作を読んで、どんな感想を持ちましたか?佐藤朝井リョウさんの小説をずっと読んできて、視点を変えながら物語を進める手法が巧みな作家さんという印象を持っています。『スター』もちょうど自分の世代にすごく刺さる小説だったのですが、『正欲』はこれまで磨き上げてきた表現によって、朝井さんの思いや覚悟がより強く伝わってくる小説だと思いました。知らないうちに誰かを傷つけてのほほんと生きているだけの個人の幸せに、果たして価値があるのか?という問いが深いところまで響きすぎて、一度読むのをやめてしまったくらいです。読み終えるのに体力が必要だったし、ずっと登場人物のことが心の中に残る小説だと思います。――今回はオーディションで大也役に決まったんですよね。資料に載っている岸監督のインタビューを読むと「オーディションに現れたときはちょっとふてぶてしい印象でした(笑)」と書かれていますが……。佐藤そうらしいですね(笑)。思い返してみると途中で止めていた原作を読み終えてからオーディションに行ったので、礼儀よりもこれをどうやって実写化するんだろうって興味の方が先に出ちゃったんだと思います。聞きたいことがたくさんあって、「初めまして」も言っていないかもしれない(笑)。オーディションでも踊らなきゃいけなかったから公園やスタジオで練習もしたし、当日はビルのガラスに映っている自分の姿を見ながら直前まで確認もして。お芝居としては大学で(大也に想いを寄せる)八重子と向き合うシーンだったので、オーディションに向けて調整をしていました。だからあの日、正解だと思っていることをとにかくやってみようって、自分の中では撮影当日みたいな感覚だったんです(笑)。上半身を見せてほしいとのことだったので見せたら、リアクションが“あ〜……”みたいな感じだったので、不服だったことも覚えています。『テッパチ!』の撮影の後で仕上がっているのに、なんで!?って(笑)。でも後で考えたらもっと絞ってほしいってことだったみたいです。それとたぶん一番ふてぶてしいと思われたのは、僕が「この役は台本に書いてあるダンスのジャンルは踊らないと思うんですよ」とか言ったこと。原作者と話して脚本を練ってきた人たちを前にして、まだオーディションにも通ってもいないのにヤバいやつですよね(笑)。――結果的にダンスシーンは大也の内面を表現するうえで、とても重要な役割を果たしていますね。佐藤岸さんがダンスシーンに関しては演出部の岩屋拓郎さんに任せるということで、役についての話し合いもしながら信頼関係を築くことができました。すごく仲良くなったし、同じダンスサークルのメンバーを演じた坂東(希)ちゃんが先頭に立ってくれて。ダンスの練習をする時間も、特別なものになりました。――大也を演じるうえで、軸にしたのはどんなことですか?佐藤劇中には一瞬も出てこないのですが、どういうときにこいつは笑うのかな、何をしているときに幸せって感じるのかなということをまず考えたんです。映画がラストを迎えた後の世界で大也はどうやって生きるのか、それとも生きることを選ばないのか。それについてもすごく考えて、答えが出ないままインしました。結局、最後のシーンを撮り終わるちょっと前ぐらいに答えが見えてきて。最後のシーンがクランクアップだったので、そこは不安なく撮影に向かうことができました。八重子役の東野(絢香)さんっていうものすごい芝居をする人のお陰だし、撮影の仕方や順番も含めて岸さんのスタンスに助けられて、どの側面においても自分の実力以上のものを引き出してもらった作品だと思います。大也という役から見た価値観は、きっと古傷のように残り続ける――岸監督の現場でのスタンスは、寛太さんの目にはどのように映りましたか?佐藤みんなが“映画を撮りにきている”感じがするんですよね。働かないと食べていけないという意味では仕事なのですが、本当にもの作りをするために集まっているチームというか。俳優を受け入れるスタッフの体制が出来上がっていて、愚痴もなければ大声で誰かを責め立てる人もいない。すべてのことが淡々と粛々と着実に行われていて、みんながめちゃくちゃプロだなと思いました。それぞれの部署のチーフが部下たちにすごく信頼されていて、この人の下で学びたいという感じが伝わってくるんです。その一番上にいる岸さんは、みんなに愛されている監督でした。先導していくタイプの指揮官と助けられるタイプの指揮官がいると思うのですが、岸さんはその両方だと思います。話していると優しいけど、譲らないところは譲らない。だから面白かったし、これから先も岸さんに「この役を今の寛太にやらせてみたいな」と想像してもらえる役者でいたいです。――寛太さんが好きな岸監督の作品を教えてください。佐藤『あゝ、荒野』も心に残っていますし、『前科者』もすごい作品だと思います。有村架純さんはメジャーと社会派な作品の両方に出演している、素晴らしい役者さんじゃないですか。そういう方が新人保護司を演じることで、その世界に注目していなかった人たちの目線を向けさせることができる。岸さんはキャスティングをするときにも、その作品を分かってくれるひと握りの誰かではなく、マスに届けることを意識している監督だと思うんです。その的確さは『正欲』に稲垣吾郎さん、新垣結衣さん、磯村勇斗さんをキャスティングしたことからも伝わってくるし、岸さんはドキュメンタリーを撮ってきた監督だから、その人が“何を持っているのか”と“どう見えるのか”の両方が分かるんだろうな、と。しかも自分で編集までやっているなんて、本当にすごい監督だと思います。――他者と繋がることを拒んでいる大也を演じるのは、しんどい経験だったのではないかと思います。佐藤インする前も、撮影中も終わってからもしんどい役でした。撮影が始まってからも、ダンスも何かが足りないし、芝居をするにあたってもまだ全然役の気持ちなんて掘り下げられていないんじゃないかと感じていて。(東野)絢香ちゃんも同じことを言っていたんですけど、インする前が一番しんどかったかもしれない。いい役に出会ったときってずっと役の目線で世の中を見て毎日を過ごしているから、価値観が身についてくるんです。今回はそれが古傷とかしこりみたいに残り続けるんだろうな、って。大也の目線で日常を過ごしていると、全部がどうでもいいし、全然笑えないし、すべてに対して「へぇー……」という感じ。道を歩くときも人のおへそのあたりから視点を上げずにいると、歩いている人も広告も目に入ってこないからめちゃくちゃ楽だったんです。人にも会いたくなくて、実際に誘いも断っていました。でもインして最初に八重子とのホットドッグのシーンを撮影して監督からOKをもらったとき、自分が考えてきたことの方向性はあっていたんだと思えたんです。もちろん準備していったものを修正していくこともありましたが、大也としての目線は変えないままだったと思います。――憧れの存在だと語ってきた、磯村勇斗さんとの共演はいかがでしたか?佐藤実年齢よりも役の年齢が上ということもあり、懐の深さや包容力を感じました。すごくやりやすかったですし、大也としても俺はここで安心していいんだと思えたんです。最後のシーンも素晴らしかった。共演させてもらったことで、ずっと追いかけてきた方の背中が見えてきたような気がします。――観終わったとき、“普通”や“多様性”について考える観客の方も多い作品だと思います。佐藤エンターテイメントにはいろいろな形があって、SNSのショート動画を見て癒されたりすることもあるし、映画を見て笑って日常を忘れることもありますよね。でも『正欲』という映画は、これを観なければ気づかなかった視点を得られる作品だと思います。その視点に気づかなくても生きていけるし、どうしても必要なものではないかもしれない。でも気づいてしまったからには考えることをやめられない。『正欲』は観た人にその種みたいものを植えて、疑問を投げかける作品だと思うんです。疑問を求めて映画館に行く人はいないだろうから、きっかけはどうあれ、まずは気軽に観て、自分の感想を大事にしてほしい。自分の知らなかったことについて調べてほしいとか、配慮を持って生きてほしいとか平たいことを言いたいわけじゃないです。ただこの映画を観た感想を持ち続けて生きていってもらうことができたら、作品をつくった意義や僕らが出演させてもらった意味みたいなものがあるんじゃないかな、と思っています。取材・文:細谷美香撮影:源賀津己メイク:KOHEY(HAKU)スタイリング:平松正啓<作品情報>『正欲』上映中(C)2021 朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会
2023年11月14日第34回柴田錬三郎賞を受賞した朝井リョウの同名ベストセラー小説を映画化した『正欲』の公開記念舞台挨拶が11月11日、東京・TOHOシネマズ六本木で行われ、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、岸善幸監督が登壇した。ある事件をきっかけに、家庭環境、性的指向、容姿など、さまざまな“選べない”背景を持つ人々の人生が交差する様を描いた問題作。第36回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、最優秀監督賞および観客賞を受賞した。岸監督は「(審査委員長の)ヴィム・ヴェンダース監督をはじめ、世界各国の映画に造詣が深い方々が審査してくださった。この作品は、世界にも通じるんじゃないかという感触がある」と今回の受賞、さらにアジア各国のプロモーションでつかんだ確かな手応えを観客に報告した。受賞結果が発表になって以来、岸監督と初めて対面した稲垣は「自分のこと以上にうれしかったです。早く“おめでとう”を伝えたかった」と花束のプレゼント。本作を「誰かを愛しつながること、そして、自分を愛することの大切さを肯定してくれる美しい映画だと思う」とアピールし、「今日ここに集まってくださった、そしてここには来られなかった役者の皆さんの演技が素晴らしいです。ひとりひとりが、大変な覚悟で臨んだはずだと思う」と共演陣にも感謝を伝えた。稲垣吾郎また、稲垣は、劇中で佐藤と東野が対峙するシーンについて「素晴らしかったです、二人のシーン」と絶賛。新垣も「スタッフさんから『あのシーン、すごく良かったよ』と聞いていて、実際に見ると、心が震えました」と最大限の賛辞を送った。新垣結衣佐藤が演じる諸橋大也は、大学のダンスサークルに所属し、準ミスターに選ばれるほどの容姿だが、心を誰にも開かずにいる役どころ。磯村との共演シーンについて「自分の秘密を共有できる仲間がいる強さがあった」と振り返り、東野が演じる女子学生との関係性に関しては、「セリフは僕のほうが少ないんですけど、ずっと見えない言葉の綱引きをしていた」と語り、俳優としての新境地に自信を示していた。佐藤寛太取材・文=内田涼<作品情報>映画『正欲』公開中(C)2021 朝井リョウ/新潮社(C)2023「正欲」製作委員会関連リンク公式サイト::
2023年11月11日稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗らが出演する朝井リョウ原作映画『正欲』が、11月10日(金)本日公開。この度、新垣さんと磯村さんが共演する、劇中の印象的なワンシーンが到着した。家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語を映画化。今回公開されたのは、夏月(新垣さん)と佳道(磯村さん)、同級生のある会話シーン。大人になってから思わぬ形で再会し、やがて互いに“ある秘密”を抱えていることを共有する仲になるふたり。公開中の予告編で、「自分がどういう人間か、人に説明できなくて息ができなくなったことってありますか?」(夏月)、「誰にもバレないように、無事に死ぬために生きてるって感じ」(佳道)と語るように、ある秘密のためにどこか生きづらさを感じている。そこで佳道は、「これで擬態できないかな、世間並みに」と夏月に指輪を差し出し、「この世界で生きていくために、手を組みませんか?」と提案し、夏月も笑顔で応える。今回の出演について磯村さんは、「非常に難しい役と出会ったという印象でした。岸監督やプロデューサーと何度も話し合ったぐらい、掴むのが難しかった。でもこの作品が届けたいメッセージは非常に今の時代に合っているし、何か救いになるのではないかと思いました」と苦労を明かす。新垣さんは「夏月ひとりの場面の撮影はずっと重くて、苦しいなという感覚でした」と語るも、「磯村さんがクランクインされて、佳道とふたりの場面になったら本当にホッとしたんです。夏月たちも実際にこういう気持だったのかもしれないなって、そのときにすごくリアルに感じました」と磯村さんとの充実した撮影をふり返っている。『正欲』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会
2023年11月10日稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太らが出演する、朝井リョウ原作映画『正欲』が、「第36回東京国際映画祭」コンペティション部門観客賞&最優秀監督賞をW受賞した。家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのか、というテーマを炙り出していく衝撃的な物語を、原作とは違い、ある種のラブストーリーとして、『あゝ、荒野』『前科者』の岸善幸監督と脚本家・港岳彦が映画化。稲垣さん主演映画の本映画祭での観客賞受賞は、『半世界』(阪本順治監督)、『窓辺にて』(今泉力哉監督)に次ぐ3度目となり、本映画祭が開催されて以降、主演作が3度の観客賞を獲得するのは初めてとなった。また岸監督は、初の国際映画祭コンペティション部門出品にして、監督賞受賞というこちらもWの快挙。プレゼンターのアルベルト・セラ監督は本作を「ソーシャルメディアに支配された社会のなかで、アイデンティティを確立することの難しさ、複雑さを描き出した」と評した。授賞式に出席した岸監督は、「東京国際映画祭の審査員のみなさん、本当にありがとうございます。この作品は『すべてのひとが自由で自分を偽らずに生きていける社会とは何か』ということを問いかけています。日本のみならず世界中が自分のアイデンティティを確立するのがなかなか難しい時代です。この映画を観て『多様性』の意味を考えていただけたら嬉しいです。素敵な賞をいただけて幸せです」とメッセージ。妻と息子と3人で暮らす検察官・寺井啓喜を演じた稲垣さんは「東京国際映画祭で『正欲』が監督賞と観客賞をダブル受賞できたことを大変嬉しく思います。岸監督、おめでとうございます」と喜び、ショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役の新垣さんも「監督賞、観客賞、受賞おめでとうございます!作品に関わる一人として本当に嬉しいです」「この受賞をきっかけに映画『正欲』がさらに多くの皆さんに観ていただけること願っています。改めて、おめでとうございます!」とコメントを寄せている。『正欲』は11月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会
2023年11月02日朝井リョウによる原作小説を、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗らを迎えて映画化した『正欲』。豪華キャストの集結でも話題を集める本作において、中心人物の1人である諸橋大也を演じるのは、ドラマと劇場版で人気を博した「HiGH&LOW」シリーズなどで知られる佐藤寛太。本作への出演や役柄について、佐藤さんがコメントした。近年は映画『軍艦少年』(2021)、ドラマ「あせとせっけん」(2022)で主演、また今年は舞台「サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-」にも出演するなど、幅広い分野で活躍を見せている佐藤さん。最新出演作となる本作『正欲』では、大学のダンスサークルで活動し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持ち、一見華やかな場所にいるように見えるにも関わらず、人との交流を避けている大也を熱演。公開中の予告編では、涙を流す姿や、「あんたが想像もできないような人間が、この世界にはたくさんいるんだよ」というセリフ、そして抜群の身体能力を活かしたダンスシーンも登場。大也はひとりで何を抱えているのか、一体どんな青年なのか?事情を抱えた役柄も相まって、ファンからの期待値も高まっている。佐藤さんは本作への出演について、「自分の身体の目に見えるところに傷をつけられたような、今後一生自分が向き合っていくことになるものだと気づかされた」とコメント。「杭を一本一本打ちながら登っていく力強さを大也に感じたから、それは誰にでもあるものじゃないから、勇気をもらうじゃないけど、今までにない感じ方をした役柄でした」と、大也役が自身の新たな挑戦になったことを明かしている。本作でメガホンを取った岸善幸監督は、そんな佐藤さんについて「オーディションに現れたときはちょっとふてぶてしい印象でしたが(笑)、台詞を読んでもらったら、それとは真逆のセンシティブな演技を見せてくれて、とてもよかった」と、その表現力を絶賛。「大也役は、見た目が繊細に見えるだけじゃなくて、ダンスや身体の動きも大切だったので、トータルで繊細さを表現できる人が欲しかった。そういう意味で、彼に興味を持ちました」として、まさに大也役がハマり役となったことを語っている。映画本編では、佐藤さんの迫力満点のダンスシーンはもちろん、岸監督が絶賛する繊細な演技にも注目だ。佐藤さん自身、「この作品、この役に悔いを残したく無いなと思いました。この映画観てくれたひとがみんな傷つけばいいのに、傷ついてハッとして人にやさしくなればいいのにって思います」と語るように、並々ならぬ思いで挑んだ本作。佐藤さんの新境地である大也の生き様はもちろんのこと、それぞれのキャラクターたちの人生がその後どこに向かうのかも気になる言葉となっている。映画『正欲』は11月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会
2023年10月21日10月14日、有楽町朝日ホールにて超特急のカイ(小笠原海)とリョウガ(船津稜雅)によるトークライブ「稜海しました!」が行われた。9月17日に行われた大阪での公演合わせて4回だけの貴重なトークライブ。本記事では東京第2部の模様をレポートする。ジャージ姿の稜海がシンプルにトークをお届け定刻になると、オープニング映像が流れ始める。ビシッとキマったフォーマルなスタイル、革手袋もカッコいい……が、会場からはクスクスと笑い声が。登場したカイとリョウガはジャージにサングラス姿。しばらく会場を見回したあと「映像で笑うな」とカイがボソリ。リョウガの「逆になんでジャージなの?」と尋ねるとカイは「予算不足です」とキリリ。「できるだけスーツに寄せたい」と言ったらジャージになり、革の手袋に寄せたいと言ったら黒の軍手に。サングラスも一番安いものを通販で買ったものだそう。「逆にサングラスを通販で買うことないよ」と言いつつ早々にサングラスと軍手は外してスタッフに渡し、オープニングトークへ。最近、「なかなかちゃんと確認していないスマホのキャリアメールに羽生くんからメールが来る」とカイ。苦笑いのリョウガに向かって「プロに転向していろいろ悩みがあるのでもしよかったら相談のってもらえませんか、って」と続ける。ほかにも著名人から相談メールがきてるそうで「がんばって仕事してるし、いまの俺ならメールも来るのかな、って。返すのを迷っている」と相談(?)するとカイに、リョウガは頷きつつ、「少なくとも俺がみなさんに言えるのは真似しないでください、返信しないでください。カイのところに来ているものだけが本物だから」と客席に注意を促した。客席とのコミュニケーションも軽快だ。遠くから来た自信がある人は?と問いかけると、なんと中国やタイから観客もおり、驚きの表情を見せた。ふたりだからこそ思い付く回答を連発「稜海の勝手にBest3」20分が経ったところで「始めていきましょうか」というカイの呼びかけでようやく本編がスタート。トークイベントはふたつのコーナーで構成。最初のコーナーは「稜海の勝手にBest3」。さまざまなベスト3を決めていこうというコーナー。とは言え、テーマも一般的なものではない。最初のテーマだった「コンサート中に体の一部が動物になってしまいます。どの動物のどこの部分がいい?」からして普通ではない。「テーマがアホ!」と言いつつ、真剣に考える2人。「『a kind of love』のサビで『ラ』のときにキリンの首みたいに伸びる」(リョウガ)、「フラミンゴのピンク色が唇にほしい。メイク入らず!」「感動的なMCのときに海亀の瞳」(カイ)など常人では思いつかなさそうな回答を繰り出していく。「火星人が地球に来ました。お・も・て・な・しBest3」では火星人はタコ型なイメージがあるカイが「大阪には連れていけない」とキッパリ(たこ焼きが名物ゆえに)。そこから急に2人でミニコントを始めたかと思えば、「せっかくだからいいとこ連れて行ってあげたいよね」とカイが言い、リョウガは「俺たちと価値観も違うかもしれないからね」と真面目に考える表情も。「歩いていて転びそうになったときの誤魔化し方Best3」では実演付きで盛り上がり、「個人的に無人島に持っていくものBest3」ではBest3をBeat3とスクリーンに表示されている誤字をいじりつつ、客席にもアイディアを求めながら、トークが白熱。リョウガが虫から身を守るために「ハチ用の防護服」を挙げれば、カイは「シャンプー持っていきたい。ベタつくやん。あとボディソープも」と無人島への持ちものとしては少々似つかわしくないものも。また、無人島に連れて行きたい人も多く挙げられ、その中でSUPER★DRAGONの志村玲於の名前が。「(志村が)料理とかいろいろやってくれそう」(カイ)、「で、その横でシャンプーしてるんでしょ。なんかしろよ!」(リョウガ)。結果、3位はキャンプセット、2位はシャンプーリンスとボディソープ(スクラブもつけてほしい、とカイ)などのお風呂セット、そして1位は志村玲於という結果に。無人島に持っていくものに挙げられがちな火やナイフなども出ていたが、ベスト3がここに落ち着くのがおもしろい。ファンとの交流も!和気あいあいとした質問コーナーそして、会場に来ているお客さんからの質問に答える「稜海! 質問コーナー」。質問箱から質問を引いていき、サクサクとふたりが答えるというオーソドックスなもの。「今現在の気持ちを教えてください」というある意味1問目にぴったりな質問からスタートし「ほんのちょっとだけ、暑いなぁ~」(リョウガ)「冷静になったらこういうくだらない会話を親が見てるのやだな」(カイ)とテンポよく回答していく。質問コーナーではカイとリョウガの息が合ったトークがより冴える。「超特急のみんなでカラオケ。最初と最後は何を歌う?一発目は誰が歌う?」という質問に、一発目に歌うメンバーを「ユーキだ!」とふたり声をそろえて回答。ちなみに最後も「ユーキがなんか歌ってくれるよ」とのこと。「今日の夕ご飯は何を食べますか」という質問には直前にニックネームが「海鮮丼」だったお客さんがいたこともあり、「海鮮丼」(カイ)、「ネギトロ丼」(リョウガ)と回答。さらにリョウガが「ネギトロのネギはあの葱じゃなくて『身をねぎ取る』の意味」という豆知識を披露した。「今月から神奈川県民になりました。みんなが知らない神奈川のおすすめスポットを教えてください」や「一番好きな秋のものはなんですか」など多種多様な質問に答え、ラストは「家でカルピスソーダを飲むのですが好きです。ソーダストリームを買うか、500ml×24本を買うかで悩んでいます」というカイ曰く「シリアスな質問」がラストとなった。これにカイは「ソーダストリームを持ってる側からするとめっちゃいいよ。コスパいいからおすすめ」と言い、リョウガは「俺は500ml。(ソーダストリームは)なんだかんだめんどくさくなると思うよ」とアドバイス。リョウガは「カルピスソーダが好きならそのものを買えばいいんじゃ?」と聞くと「炭酸が強いのがいい」とお客さん。結果、「カルピスソーダをソータストリームすればいいんじゃない?」で落ち着いた。たっぷりとトークを繰り広げ、約100分のライブも締めくくりへ。客席に向かってカイは改めてお礼を言ったあと、「みなさん、すごい倍率を勝ち抜いて会場にいらっしゃったはずなので。倍率だけで言うとTWICEさんと一緒です」。そんなカイにツッコミも入れつつ、リョウガは「稜海しました!が万能じゃないですか。LINEスタンプとかにもできますから。そのためにも第二回もやっていきたいですし、いろんなところを回っていきたいですね」。さらに「続くかどうかわかりませんが、こんなゆるゆるタイムを過ごすことに対して事務所が目をつぶってくれるかわかりませんが、続けていきたいな、と思っていますので」と今後に期待が高まる言葉も。最後は、会場から拍手を受けながら、2人で質問ボックスの乗った机を運びつつ退場。終了後に「緊急告知!」という文字がスクリーンに踊り、客席をざわめかせたが、「打ち上げいってきます」の言葉と共に稜海がジャージ姿でドアから飛び出そうとしている写真が映し出され、最後まで会場を沸かせた。ゆるりとしたふたりならではの空気感を届けた「稜海しました!」。質問コーナーでの「次回開催はいつですか」という質問にカイが「来年あるでしょ」と答えていたが、早くも第2回開催の告知が待たれる。取材・文/ふくだりょうこ
2023年10月15日朝井リョウによるベストセラー小説を、稲垣吾郎と新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を迎え岸善幸監督が映画化した『正欲』が、第36回東京国際映画祭コンペティション部門に正式出品されワールドプレミア上映されることが決定。キャスト陣5人のコメントと新場面写真が解禁された。原作小説は、家庭環境、性的指向、容姿、様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語。これをある種のラブストーリーとして、『あゝ、荒野』『前科者』などを経てその手腕にさらに期待が高まる演出家・岸善幸と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦が映画化した。検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月役に新垣結衣。両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道には、磯村勇斗。そして佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子を演じている。物語が進むにつれ、別の場所でそれぞれの人生を歩んできた彼らの関係は、少しずつ交わっていく。この度の出品決定に際し、本作メインキャスト陣からコメントが到着。さらに、豪華キャスト陣の出演シーンを写し出した新たな場面写真も解禁。家族団らん中のはずが、啓喜(稲垣さん)を見る妻・由美(山田真歩)と息子・泰希(潤浩)の表情は穏やかではない様子。ショッピングモールでの接客中の夏月(新垣さん)は何かをこらえるようにうつむき、佳道(磯村さん)は何とも言えない表情で一心に誰かを見つめているようだ。ダンスサークルのリーダー・高見優芽(坂東希)が同席する中、学祭実行委員として大也(佐藤さん)にイベント出演依頼をする神戸(東野さん)や、啓喜にある事件の資料を渡す検察事務官の越川秀己(宇野祥平)、パソコン画面をのぞき込む子どもたちと由美、右近(鈴木康介)。目を閉じて一心不乱に水を浴びる中学生時代の夏月(滝口芽里衣)と佳道(齋藤潤)など、物語を彩る様々な登場人物たちの気になる場面写真が到着している。キャストからのコメント◆稲垣吾郎観た後、それぞれ違った感じ方をしていただきたい映画になっていると思います。全てに疑問を持ちながら、純粋な気持ちで演技に向き合うことができました。◆新垣結衣問われている感覚が、原作を読んだ時から、映画が完成した後もずっとそばにあります。自分が想像しえない世界は確実にあって、そこにいまも生きている人がいる。それがどういうことなのかを常に考えながら撮影した作品でした。◆磯村勇斗観終わった後、温かい気持ちになり、自分を大切にしようと思いました。この『正欲』を通して、我々と観て下さった方が「何か」を共有し育み、互いに勇気を持って、一歩でも半歩でも自分の人生を進めていけるようなれたら嬉しいです。◆佐藤寛太善く生きるということ。人と共存するということ。人生の意義を考えること。暮らしのなかでは保留することができる答えのない問いが、映画という実態を伴って眼の前に現れました。僕はこの作品を引きずって大人になっていこうと思います。◆東野絢香完成された『正欲』は、人間の命がとても美しく描かれた映画でした。上手に息が吸えない私たちに、今を生きるための酸素を送り届けてくれる作品です。この映画が、少しでも多くの方に届く事を、心から願っております。『正欲』は11月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会
2023年09月27日稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を迎え、朝井リョウによる小説を監督・岸善幸、脚本・港岳彦で映画化した映画『正欲』から、30秒予告と本ビジュアルが解禁された。本作は、家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語。原作とは違い、ある種のラブストーリーとして映画化する。解禁となった30秒予告映像は、「自分がどういう人間か、人に説明できなくて息ができなくなったことってありますか?」と夏月(新垣さん)が啓喜(稲垣さん)に問いかけるシーンから始まる。正義で世界を測る検事の啓喜は「社会の“バグ”は本当にいるの。悪魔みたいなやつがいるんだよ!」と語り、そのセリフとともに登場人物たちの意味深で印象的な表情が次々と映し出される。「あんたが想像もできないような人間はこの世界にたくさんいるんだよ」と語る大也(佐藤さん)。「誰にもバレないように、無事に死ぬために生きてるって感じ」とつぶやく佳道(磯村さん)。検事の啓喜は一体何と対峙していくのか…。違う場所、違う人生、違う境遇で生きていて、まったく接点がないように見える彼ら5人の距離は少しずつ近づいていき、予想もできなかった“ある事件”をきっかけに交差する。「生きるために必死だった道のりをありえないって簡単に片付けられたこと、ありますか?」と、問いかける夏月。そして、水浸しのベッドに横たわる夏月の画とともに映し出されるタイトルが興味を引く。併せて本作の本ビジュアルも解禁。何か遠くを静かに見つめる啓喜と、無言で前後に並びバスに揺られる夏月と佳道、そして「観る前の自分には戻れない」のコピーが印象的な1枚となっている。さらに本作の主題歌を、若者を中心に幅広い世代で絶大な人気を誇るVaundyが担当することが決定。Vaundyが映画主題歌を手掛けるのは本作が初めてで、主題歌となったのは未発表楽曲である「呼吸のように」。書き溜めた未発表の曲から、映画の世界観に合うものをVaundyが選び提供。まるで書き下ろしたかのように映画世界を端的に凝縮した、かけがえのない人とのつながりを歌う楽曲は深い余韻を本作の最後にもたらしている。『正欲』は11月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会
2023年09月19日稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を出演者として迎え、朝井リョウによる小説を映画化した『正欲』から、主要キャストが登場する新場面写真が解禁された。本作から新たに解禁されたのは、稲垣さん、新垣さんら主要キャストたちのワンシーンを切り取った場面写真。稲垣さんが演じるのは、検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人で暮らす寺井啓喜。息子が不登校になり、教育方針を巡って妻とは度々衝突している。今回解禁された場面写真では、戸惑いの表情で誰かをまっすぐ見つめる寺井の姿が。彼の視線の先にいるのは、一体誰なのか。新垣さんが演じるのは、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月。実家暮らしで変わり映えのしない日々を繰り返している磯村さんが演じるのは、両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道。新たな場面写真では、夏月と佳道が、無言で前後に並びバスに揺られる姿が写し出されている。また、佐藤さんが演じるのは、ダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれた諸橋大也。東野さんは、そんな大也と同じ大学に通い、学園祭実行委員としてダイバーシティフェスを企画し、彼が所属するダンスサークルに出演依頼をする神戸八重子を演じている。微妙な距離感の2人の間に、何が起きたのか?それぞれに人生を歩んできた5人だが、少しずつ彼らの関係は交差していく。なお、本作のムビチケカードが9月15日(金)より発売決定。稲垣さん演じる寺井と新垣さん演じる夏月が交錯するかのようなデザインに。さらに、ムビチケの前売り特典となる「クリアしおり」は、主要キャラクターたちの印象的な表情を切り取ったものとなっている。『正欲』は11月10日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:正欲 2023年11月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社ⓒ 2023「正欲」製作委員会
2023年09月05日朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作を、岸善幸監督が映画化する『正欲』。この度、磯村勇斗、佐藤寛太(劇団EXILE)、東野絢香の出演が明らかになり、場面写真も公開された。本作は、家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なった選べない背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのか、というテーマを炙り出していく衝撃的なストーリー。稲垣吾郎と新垣結衣が、息子が不登校になった検事・寺井啓喜と、特殊性癖を持つことを隠して生きる桐生夏月を演じる。今回新たに出演が発表された磯村さんが演じるのは、両親の事故死をきっかけに中学3年まで暮らしていた広島に戻ってきた佐々木佳道。夏月の中学時代の同級生で、誰にも言えない秘密を共有している。佐藤さんが演じるのは、大学生でダンスサークルに身を置き、準ミスターに選ばれ、一見華やかな場所にいるように見えるにも関わらず、人との交流を避ける諸橋大也。また、連続テレビ小説「おちょやん」で注目を浴びた東野さんが、大也と同じ大学に通い、学祭実行委員として大也が所属するダンスサークルにイベント出演依頼をする神戸八重子役で、映画初出演。通学中や講義中も、八重子は異性と目を合わさぬよう、触れることがないようにやり過ごそうとする。一見、無関係に見えるそれぞれの人生だが、ある事件をきっかけに交差することになる。磯村さんは「自分の指向とは異なる人物を演じなければならなかったので、その感覚を体に馴染ませるのが難しかったです」と話しつつも、「『前科者』でご一緒させていただいた岸監督とだったので、信頼しながら作り上げていきました。クランクイン前や現場で監督と話し合い、丁寧に佐々木佳道に寄り添っていきました」とふり返る。佐藤さんは「この映画観てくれたひとがみんな傷つけばいいのに、傷ついてハッとして人にやさしくなればいいのにって思います」と語り、東野さんは「あの日、カメラの前に立ったあの瞬間は、心からなにかを愛せたと思います。1秒1秒がスローモーションに感じたあの時間や空間を、私は生涯忘れません。この作品が、誰かにとっても、そう記憶される映画になればと、万感の思いでいっぱいです」とコメントしている。『正欲』は秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:正欲 2023年公開予定
2023年05月01日株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2023年2月15日に『朝星夜星(読み:あさぼしよぼし)』(朝井まかて著/2420円税込)を発売しました。本書は、直木賞作家の朝井まかて氏の最新作となる長編小説。幕末の長崎で洋食屋を始め、明治の大阪でレストランとホテルを開業した、日本初の西洋料理人である草野丈吉(じょうきち)の半生を、妻ゆきの視点で描きます。激動の近代日本に躍動した男たちと、新時代の外交を“料理”で支えた夫婦の物語です。『朝星夜星』表紙五代友厚の“推し”で日本初の洋食屋を開業草野丈吉(1840~1886)は、長崎の出島でボーイや洗濯係をしながら西洋料理を学び、コック見習からオランダ総領事の専属となるまでに腕を磨いた、日本の西洋料理人のパイオニアです。作中で、妻のゆきが「美しかあ。星々のごたる」と舌鼓を打つ丈吉の料理は、薩摩藩の御家中である五代才助(友厚)の目にも止まります。五代に「西洋の人間ば知るには同じ物ば食して、躰で知ること」と背中を押されて長崎で始めた洋食屋が、のちの「自由亭」です。その五代から川口居留地外国人止宿所の司長に抜擢された1868年(明治元)、ついに大阪に進出します。ホテル開業は五代と後藤象二郎の肝煎り五代はもちろん、亀山社中に陸奥宗光、後藤象二郎、岩崎弥太郎らが贔屓にしていた「自由亭」は、大阪に移ってからは各国領事や日本の政府高官も多数、訪れる店になりました。五代と後藤から、来阪する外国人のもてなしの場を任された丈吉は、1881年(明治14)、中之島に「自由亭ホテル」をオープンします。「日本人が胸を張って外国人を饗応し、時に渡り合う場を用意する。たぶんそれが丈吉なりの、公に尽くすということなのだろう」という、ゆきの思いからも、日本の外交を支えた夫婦の奮闘ぶりがうかがえます。「自由亭」は昔から気になっていたテーマ朝井まかて氏は大阪生まれで、『すかたん』で大阪ほんま本大賞を受賞し、『悪玉伝』では司馬遼太郎賞に輝くなど、地元を舞台にした作品が高く評価されています。現在も大阪在住の著者にとって、「自由亭」は昔から書いてみたいテーマでした。「残されたら料理人の恥、きれいさっぱり余さず消し去ってもらうとが稼業たい。ゆえにおれらの甲斐はほんのつかのま、食べとる人の仕合わせそうな様子に尽きる。その一瞬の賑わいが嬉しゅうて、料理人は朝は朝星、夜は夜星をいただくまで立ち働くったい」という丈吉の言葉は、『朝星夜星』というタイトルに通じるものですが、料理好きの著者の顔も垣間見られます。『朝星夜星』について【あらすじ】長崎の貧しい農家に生まれた丈吉は、18歳で出島の仲買人に雇われ、ボーイ、洗濯係、コック見習いになる。そして21歳のときにオランダ総領事の専属料理人になり、3年後に結婚。夫婦で日本初の西洋料理店を開店する。店には、陸奥宗光、五代友厚、後藤象二郎、岩崎弥太郎といった綺羅星のごとき男たちがやって来る。明治の世になり、大阪へ移った丈吉は、天皇が出席する式典などで饗応料理を提供するまでになるのだが……。【著者】朝井まかて(あさいまかて)1959年、大阪府生まれ。甲南女子大学文学部卒。2008年、小説現代長編新人賞奨励賞を受賞してデビュー。13年、『恋歌』で本屋が選ぶ時代小説大賞、14年、同作で直木賞、『阿蘭陀西鶴』で織田作之助賞、15年、『すかたん』で大阪ほんま本大賞、16年、『眩』で中山義秀文学賞、17年、『福袋』で舟橋聖一文学賞、18年、『雲上雲下』で中央公論文芸賞、『悪玉伝』で司馬遼太郎賞、大阪の芸術文化に貢献した人に贈られる大阪文化賞、20年、『グッドバイ』で親鸞賞、21年、『類』で芸術選奨文部科学大臣賞と柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に、『先生のお庭番』『白光』『ボタニカ』などがある。【書誌情報】タイトル:朝星夜星著者:朝井まかて価格:2,420円(10%税込)判型・製本・頁数:四六判上製512ページ発行:PHP研究所ISBN978-4-569-85403-8 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月17日4人の少女たちの卒業式までの2日間を描く、朝井リョウ原作映画『少女は卒業しない』より、少女たちの4つの恋のショートムービーと、幸せの時間を切り取ったキャラクタービジュアルが公開された。今回のショートムービーは、彼氏へのある想いを抱えながら、卒業生代表の答辞を担当する料理部部長の主人公・山城まなみ(河合優実)、将来の夢のために進路の違いで彼氏と離れることを選んだバスケ部部長・後藤由貴(小野莉奈)、同級生に恋心を抱く軽音部部長・神田杏子(小宮山莉渚)、先生に密かな想いを寄せる作田詩織(中井友望)という、4人の少女の4つの恋に焦点を当てたもの。廃校により、校舎の取り壊しが決まった島田高等学校最後の卒業式まであと1日。体育館では、卒業式の予行演習が行われるなか、少女たちは学校と恋にそれぞれの思いを馳せていた――。卒業しても隣で笑っていたかった――【永遠の恋】山城まなみ編まなみは彼氏・駿(窪塚愛流)の分までお弁当を作り、一緒に食べることが日課。昼休みの調理室に忍び込み、先生に見つからないかドキドキしたり、駿はお弁当の飾りの国旗の楊枝を嬉しそうにコレクションしたりと、2人の仲睦まじい様子が切り取られている。対照的に、最後には答辞を読むも泣き出してまともに読めないことが伺える。「駿あのね、これ(答辞)私が書いたんだけど、今から読むから聞いててね」と語りかけるまなみの真意とは…。夢のために別れを選んだ――【決別の恋】後藤由貴編東京に進学することを決めたバスケ部の部長・後藤(小野莉奈)と地元に残ることになった彼氏・寺田(宇佐卓真)とは、離れ離れになることが分かってから気まずい空気が流れ、ろくに会話もしない状況が続く。そこには「寺田の夢を応援したい、寺田の夢傷つけるようなこと言いたくない」という寺田への思いがあった…。体育館で願掛けをしながら投げたバスケットボールや、親友に恋を相談する後藤の姿は女子高生の恋のあるあるが詰まったようなシーンが満載だ。卒業式に「屋上にきて」と誘う後藤、2人は明るくお別れすることができるのか。本当の彼は私しか知らない――【秘密の恋】神田杏子編神田は片想いする幼なじみ・森崎(佐藤緋美)にその思いを伝えられずにいた。森崎がメインボーカルを担当するバンドは、あるトラブルに見舞われ、なんとかしようと奔走する神田。自転車2人乗りの帰り道や、勇気を振り絞り2ショット写真を撮ろうと誘う神田の一途な思いが感じられる。そして卒業式ライブの日、森崎を見つめる神田は、「本当は覚えてるよ、中学の森崎のこと。ずっと内緒にしておきたかったんだ」と呟く。学校なんて早く卒業したかった――【宝物の恋】作田詩織編クラスに居場所がないまま卒業を迎えようとしている作田は、淡い恋心を抱いていた図書室の管理をする坂口先生(藤原季節)に今日も会いに行く。うまく友達がつくれなかった作田にとって、先生は心の拠り所。先生の結婚指輪を見つめる眼差しに、秘めた恋心が感じ取れる。『少女は卒業しない』は2月23日(木・祝)より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:少女は卒業しない 2023年2月23日より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 朝井リョウ/集英社・2023 映画「少女は卒業しない」製作委員会
2023年02月10日卒業式までの2日間を描いた、朝井リョウ原作の青春恋愛映画『少女は卒業しない』より、メイキングやインタビュー、対談模様を収録した特別番組「少女は卒業しない エピソード0」が、「U-NEXT」にて独占無料配信スタートした。番組では、主演の河合優実をはじめ、小野莉奈、小宮山莉渚、中井友望、窪塚愛流、佐藤緋美、宇佐卓真、藤原季節による、撮影時に撮り下ろした特別インタビューとメイキング映像が見られる。河合さんは学生時代をふり返り、友人たちをとりまとめるリーダー気質であったことや、高校自体に答辞を読んだ経験があり、演じたまなみと重なる部分があることを明かしたり、バスケ部部長・後藤役の小野さんは、自身の役柄を素に近い自分で演じられたと話す、高校を卒業したくないという学校生活に対する愛情を表現できるように努めたと語ったり。また、撮影当時高校2年生だった小宮山さんは、神田が片想いする森崎(佐藤さん)といる神田と、軽音部部長という立場でいるしっかりとした神田の演じ分けに注目して欲しいとアピール。もともと朝井作品の大ファンだったという中井さんは、脚本に関して言及。調理室でお弁当を食べるシーンにて、窪塚さんが落ちてしまったおかずをとっさに食べてしまい、心配する声と笑いが起きる和気あいあいとした現場の様子。佐藤さんが「神田杏子、おれの事を刹那4世と呼べ」と言うシーンに笑いを堪える小宮山さんの様子など、微笑ましいメイキング映像も流れる。そして、「河合優実×中川駿監督特別対談」も収録。河合さんは、中川監督は「同じ目線で作品を作ってくださる方」と表現し、このシーンをどう見せたらいいかというのをしっかり話し合いながら作品作りができたことを明かす。中川監督も(河合さんは)自分の芝居単位ではなく、作品単位として考えが及ぶと思ったそう。そのほか、初めての顔合わせのときに、中川監督の話に必死に耳を傾けるあまり、返事を忘れ、無視されたと勘違いしたというエピソードに謝る場面も注目だ。「少女は卒業しない エピソード0」はU-NEXTにて独占無料配信中。『少女は卒業しない』は2月23日(木・祝)より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:少女は卒業しない 2023年2月23日より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 朝井リョウ/集英社・2023 映画「少女は卒業しない」製作委員会
2023年02月07日北条司氏の漫画『シティーハンター』が日本で初めて実写化され、2024年にNetflixにて配信されることが15日、発表された。俳優の鈴木亮平が主人公・冴羽リョウを演じる。1985年から1991年まで『週刊少年ジャンプ』にて連載され、単行本の累計発行部数が5000万部突破、一大ブームを巻き起こした『シティーハンター』。1987年にはTVアニメの放送もスタートし、1999年放送の TV スペシャルまで至る大ヒットシリーズとなった。主人公は、東京・新宿を拠点にしている冴羽リョウ。無類の女好きで、美女とみれば見境いなくちょっかいを出すが、いざ依頼を受ければ、並み外れた銃の腕と身体能力、そして冷静沈着な頭脳で、仕事を遂行する超一流スイーパー。コメディとハードボイルドアクション、ラブストーリーと多くのエンターテインメント要素が盛り込まれた『シティーハンター』は多くの読者の心を捉え、日本のみならず世界中で愛され続けている。実写版ではこれまで香港、韓国、フランスで映像化がなされているが、本家である日本では今回が初。実際の新宿の街での撮影や、原作で表現される日本語独特のニュアンスなどを活かして、日本ならではの実写化を目指す。物語の舞台は現代の新宿。それに伴い、キャラクター設定もわずかにアップデート。リョウの衣装はアニメ版のジャケット姿ではなく、原作漫画のロングコートを採用し、ステンカラーからタイロッケンコートへと変更。今回公開する写真では、愛用するコルト・パイソン 357 マグナムの撃鉄に指をかけ、シティーハンターの事務所で新宿の夜景をバックに佇む冴羽リョウの姿が描かれている。このたび、主演の鈴木亮平、佐藤祐市監督、原作者の北条司氏らがコメントを寄せた。○■鈴木亮平この度、Netflix 映画「シティーハンター」にて主人公の冴羽リョウ役を演じさせていただくことになりました。北条司先生が生み出したこの珠玉の名作を、そして数え切れないほどのファンに愛される冴羽リョウというキャラクターを皆様からお預かりさせていただくことに、非常に大きな責任を感じると共に、緊張に打ち震えております。やらせていただくと決めた以上、これまでに培った経験の全てを注ぎ込み、誠心誠意向き合わせていただく所存です。大きな愛情と責任を持って、大切にお預かりさせていただきます。どうすればファンの皆様に、そして原作を知らない世代の方にも「シティーハンター」の世界を一番良い形で楽しんでいただけるのか。どうすればこの令和の新宿に、冴羽リョウという男を現実の人物として召喚できるのか。虚構とリアル、80年代と2020年代、そのバランスを日々考え続けながら現場に立っています。あのクールで、ロマンチックで、おバカで、もっこりで、そして最高に格好良いシティーハンターの世界を、大切に大切に、皆様にお届けしたいと思っております。○■原作・北条司構想約10年(笑)、ようやくクランクインしました。実写化するなら「シティーハンター」好きの方にやってもらいたいなとずっと思っていた中、鈴木亮平さんが冴羽リョウ役をやられるという企画をいただきました。それから長い時間がかかりましたが、亮平さんの情熱が絶えなかったおかげでようやくこの日を迎えることができました。撮影も見学させてもらいましたが、現場が和気藹々ととても楽しそうで、撮影も細部まで妥協がなく素晴らしかったです。いい役者さんたちとスタッフに関わっていただけていることを感じて、とても楽しみになりました。語弊があるかもしれませんが、漫画的な表現にこだわらず、映画的なリアルな面白さを追求してもらえたら嬉しいです。○■佐藤祐市監督どこで聞いたのか?定かでは有りませんが鈴木亮平くんがシティーハンターの大ファンだった。と言うのは結構前から知っていました。もしかしたら、直接ご本人に聞いたのかも知れません。スタッフ・キャストに助けられながら、素敵な「アクション(もっこり)エンターテイメント」を目指して皆んなと共に突き進んで行きたいと思っています。お楽しみに。○■エクゼクティブ・プロデューサー/高橋信一(Netflix コンテンツ部門 マネージャー)以前、鈴木亮平さんとご一緒した作品を通して彼の作品にかける情熱と献身性に魅入られ「またいつかご一緒したい」と強く思っていました。原作、アニメーションを通して、リョウと香たちの物語を追いかけ続けてきた者として、亮平さんが冴羽リョウ役を演じ、「現代の新宿をリョウたちが疾走する背景にはどんな大騒動があるのだろう?」と想像するだけで興奮が隠せません。全世界で愛される「シティーハンター」の原作の魅力を引き出し、更に見たことのない実写化を佐藤監督、キャスト・スタッフの皆様と目指していきます。
2022年12月15日短編映画『カランコエの花』の中川駿監督作『少女は卒業しない』より、メインビジュアルと主題歌入り予告編が解禁された。さらに原作者の朝井リョウから感想コメントが到着した。『桐島、部活やめるってよ』『何者』などの直木賞作家・朝井リョウの同名連作短編小説を映画化した本作。廃校が決まり、校舎の取り壊しを目前に控えたとある地方高校を舞台に、世界の全てだった“学校”と“恋”にさよならを告げる4人の少女たちの卒業式までの2日間が描かれる。この度解禁された予告編では「明日取り壊されるこの学校とこの恋にさよならする」というまなみを演じる河合優実のナレーションからはじまり、4人の少女それぞれの卒業の物語が語られていく。東京への進学が決まっている後藤(小野莉奈)と地元に残る寺田(宇佐卓真)、もうすぐ離れ離れになるというのに微妙な空気が流れ、口も聞けなくなっていた。本当は離れたくなかった…。素直になれないままこのまま卒業を迎えてしまうのか?クラスに居場所がないまま卒業を迎えようとしている作田(中井友望)。淡い恋心を抱いていた図書室の管理をする坂口先生(藤原季節)に、今日も会いに行く。卒業式を目前にクラスメイトと話をしてみたいと思い始める作田、先生は卒業を前に変わろうとする作田の背中を押す。軽音楽部の部長・神田(小宮山莉渚)は幼なじみの森崎(佐藤緋美)にひそかに思いを寄せている。森崎が率いるビジュアル系バンドの衣装が紛失し、卒業式ライブができないかもしれないという危機に。そんななか神田にはだれにも知られたくない秘密があった…。卒業ライブ当日、神田は大切にしていたその秘密と向き合うことにする。まなみ(河合優実)は卒業生代表として答辞を読む。恋人の駿(窪塚愛流)と手作りのお弁当を食べた日々ももうすぐ終わってしまう。「ずっとこのままがいいよな」と言う駿の言葉に「そうだね…」とどこか釈然としない返答をするまなみ。卒業式当日、“卒業生代表・山城まなみ”と呼ばれるがすぐに立ち上がることができない…舞台上に立ったまなみが流す涙の真相とは。本映像で初解禁となる20歳のシンガーソングライター・みゆなが手掛けた主題歌も、卒業の切なさと卒業後の新しい世界への期待感を感じさせる楽曲で後押しする。この時間がいつまでも続けばいいと願う4人の少女たち。刻一刻と近づいてくる卒業。抗うことのできない別れを受け入れ、それぞれ秘めた想いを形にする彼女たちの、今後のストーリー展開が気になる予告編となっている。併せて解禁されたメインビジュアルでは卒業式を目前に控えた、まなみ、後藤、神田、作田の4人の少女たちがそれぞれに思いを寄せる相手とのひとときが切り取られている。桜満開の下、仲睦まじい姿を見せるまなみと恋人の駿。卒業後離れ離れになることが決まっている後藤と寺田、幼なじみの森崎と自転車の二人乗りをしながらの下校途中、どこか嬉しそうな表情の神田。坂口先生の後ろ姿を静かに見つめる作田。“学校”と“恋”から卒業する少女たち、残された2日間にみせる彼女たちの瑞々しい表情が切り取られたビジュアルとなっている。またこの度、原作者の朝井リョウから鑑賞後コメントも到着。「鑑賞後、心底、このチームに製作していただけてよかった、と思いました。自著が原作の映画をこんなにも褒めてしまうのは、非常に巧みで適切な改変のおかげで、原作者というより一人の観客という距離感で映画に臨めたからです。オリジナルのシーンが尽く素晴らしいこと、この題材でターゲットを選ばない作品に仕上げていただいたこと――沢山の有り難さを噛み締めています」と本作を絶賛している。【朝井リョウ・コメント全文】鑑賞後、心底、このチームに製作していただけてよかった、と思いました。良質な映画を観たあとにしか得られないあの独特の幸福感を胸に劇場を出ると、普段は社会人の顔をしている関係者陣が皆同じように目をトロンとさせていたので、だよね、超よかったよね! とタメ口で話しかけそうになりました。自著が原作の映画をこんなにも褒めてしまうのは、非常に巧みで適切な改変のおかげで、原作者というより一人の観客という距離感で映画に臨めたからです。オリジナルのシーンが尽く素晴らしいこと、この題材でターゲットを選ばない作品に仕上げていただいたこと――沢山の有り難さを噛み締めています。この映画から旅立っていくキャストの方々の未来まで、楽しみになりました。『少女は卒業しない』は2023年2月23日(木・祝)より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:少女は卒業しない 2023年2月23日より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 朝井リョウ/集英社・2023 映画「少女は卒業しない」製作委員会
2022年12月14日校舎の取り壊しを目前に控えたとある高校を舞台に、世界の全てだった学校と恋にさよならを告げる4人の少女たちの卒業式までの2日間が描かれる、朝井リョウの連作短編小説の映画化『少女は卒業しない』。この度、本作の場面写真が公開された。今回到着した場面写真では、調理室でデザートを選ぶ、料理部部長の主人公・まなみ(河合優実)と彼氏・駿(窪塚愛流)のカットをはじめ、気まずい空気が流れる後藤(小野莉奈)と寺田(宇佐卓真)、桜の木の下で自撮りする神田(小宮山莉渚)と森崎(佐藤緋美)、先生に密かな想いを寄せる作田(中井友望)が図書室で先生と対峙する様子と、少女たちのそれぞれの恋模様が垣間見える。ほかにも、答辞を読もうとするまなみやバスケットボールを持つ後藤、軽音部の部室で驚きの表情をみせる神田、廊下で本を抱え泣きそうな表情の作田の姿もとらえられている。第35回東京国際映画祭のアジアの未来部門に正式出品され、ワールドプレミアにて初のお披露目となる本作。上映に向けて中川駿監督は「かつて卒業を経験された方にも、コロナ禍により“本来あるはずだった卒業”を迎えられなかった方にも、きっと特別な感情を与え得る作品になっていると思います。ぜひご覧ください」とメッセージを寄せた。また本作の主題歌は、17歳で異例の「FUJI ROCK FESTIVAL‘19」に出演し、YouTubeによる「Artists to Watch 2019~注目の新人~」に選出され、次世代ミュージシャンとして注目されるみゆなの書き下ろし楽曲「夢でも」に決定。優しくも力強い歌声と、ミドルテンポでアコースティックなサウンドが特徴的なナンバーで、繊細ながらもどこか前向きな力強さを感じる楽曲となっている。みゆなさんは「奇跡のような作品に携われたこと、有難く思います。感情移入のしすぎで冷静に歌えず、レコーディングはとても苦戦しました。初めての体験で自分の楽曲ではありますが嬉しくなりました」とコメントしている。『少女は卒業しない』は2023年2月23日(木・祝)より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:少女は卒業しない 2023年2月23日より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 朝井リョウ/集英社・2023 映画「少女は卒業しない」製作委員会
2022年10月20日朝井リョウの小説『正欲』が実写映画化。出演者に稲垣吾郎や新垣結衣を迎え、2023年11月10日(金)より公開される。朝井リョウによる衝撃作『正欲』が実写映画化朝井リョウの小説『正欲』は、2021年3月に発売され、第34回柴田錬三郎賞を受賞した作品。2009年に『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を、2013年『何者』で直木賞を受賞した朝井が、作家生活10周年の節目に書き上げた。家庭環境、性的指向、容姿など様々に異なった“選べない”背景を持つ人たちが、生きていくために模索する姿をリアルに描写している。その中で「人が生きていくための推進力になるのは何なのか」というテーマを炙り出していく衝撃的なストーリーが波紋を呼び、“共感を呼ぶ傑作”か、“目を背けたくなる問題作”かと、今もなお話題を集めている。岸善幸×港岳彦で原作を再構築映画化にあたっては、『あゝ、荒野』『前科者』の監督・岸善幸と、脚本家・港岳彦がタッグ。原作を大胆に再構築しながら、家庭環境、性的指向、容姿など、様々に異なる背景を持つ人たちの人生を、ある種のラブストーリーとして描き出す。尚、『正欲』は第36回東京国際映画祭コンペティション部門に正式出品。本映画祭が、『正欲』のワールドプレミアになる。稲垣吾郎&新垣結衣が出演映画『正欲』には、稲垣吾郎と新垣結衣が出演。息子が世間から断絶されることを恐れる寺井啓喜を稲垣吾郎が、自ら世間との断絶を望む桐生夏月を新垣結衣が演じる。寺井と桐生の物語が、いつ、どこで、どのように交わっていくのかに注目だ。寺井啓喜(てらい・ひろき)...稲垣吾郎横浜検察庁に務める検察官。自分の力でマイホームを持ち、妻と子を養う。小学校不登校の息子が、世間から断絶されてしまう可能性を恐れている。自分のみが正しいと思っており、妻と子と意見が食い違っていく。『半世界』『ばるぼら』『窓辺にて』など、近年、映画作品に精力的に出演する稲垣吾郎が出演。桐生夏月(きりゅう・なつき)...新垣結衣広島のショッピングモールで契約社員として働く。実家暮らしで代わり映えのしない日々を繰り返している。特殊性癖を持つことを隠して生きており、自ら世間との断絶を望む。劇中では、「それでも私が、私たちが抱えている欲望は、あって良いものだと思いたい」と言う場面も。唯一、秘密を共有する佳道にだけ心を開いている。ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」や、映画『劇場版コード・ブルー-ドクター・ヘリ緊急救命-』、『GHOST BOOK おばけずかん』に出演する新垣結衣が担当。佐々木佳道(ささき・よしみち)…磯村勇斗夏月の中学時代の同級生。ふたりは誰にも言えない秘密を共有している。両親の事故死をきっかけに中学3年まで暮らしていた広島に戻ってきた。諸橋大也(もろはし・だいや)…佐藤寛太ダンスサークルに身を置く大学生で、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ。一見華やかな場所にいるように見えるにも関わらず、人との交流を避け、心を誰にも開かずに日々を過ごす。神戸八重子(かんべ・やえこ)…東野絢香大也と同じ大学に通い、通学中や講義中も、異性と目を合わさぬよう、触れることがないようにやり過ごそうとする。学祭実行委員として大也が所属するダンスサークルにイベント出演依頼をする。寺井由美(てらい・ゆみ)…山田真歩不登校になった息子との距離を掴めずにいる啓喜に対し、徐々に気持ちが離れていく妻。越川秀己(こしかわ・ひでき)…宇野祥平啓喜とともに検察庁に勤める事務官。西山修(にしやま・しゅう)…渡辺大知夏月と佳道の中学の同級生那須沙保里(なす・さおり)…徳永えり夏月と同じ商業施設で働く妊婦の女性。夏月を気に掛けている。矢田部陽平(やたべ・ようへい)…岩瀬亮ある日をきっかけに、佳道と大也と秘密を共有するようになる小学校の非常勤講師。高見優芽(たかみ・ゆめ)…坂東希大也の所属するダンスサークルのリーダー。サークルのみならず大学内でも信頼を得ている学生。夏月と佳道の中学時代の担任教師…山本浩司中学時代、夏月と佳道の担任をしていた教師。主題歌はVaundy「呼吸のように」映画『正欲』の主題歌は、Vaundyの未発表楽曲「呼吸のように」。Vaundyが映画主題歌を手掛けるのは本作が初となる。かけがえのない人との繋がりを歌う、映画世界とリンクした楽曲に注目だ。映画『正欲』あらすじ不登校の息子が世間から断絶されることを恐れる検事の啓喜。ひとつの秘密を抱え、自ら世間との断絶を望む寝具販売員の夏月。夏月の中学の同級生で、夏月と秘密を共有する佳道。心を誰にも開かずに日々を過ごす大学生・大也。自分の気持ちに戸惑いながらも心に従おうと邁進する、大也と同じ大学に通う八重子。無関係に見えたそれぞれの人生が、“ある事件”をきっかけに交差する……。【作品詳細】映画『正欲』公開日:2023年11月10日(金)原作:朝井リョウ『正欲』(新潮社刊)監督:岸善幸脚本:港岳彦出演:稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、山田真歩、宇野祥平、渡辺大知、徳永えり、岩瀬亮、坂東希、山本浩司配給:ビターズ・エンド
2022年09月15日直木賞作家・朝井リョウの同名連作短編小説を主演・河合優実、共演に小野莉奈、小宮山莉渚、中井友望を迎えて映画化する『少女は卒業しない』から、ティザービジュアルと特報が解禁。さらに、追加キャスト陣も発表された。今回到着したティザービジュアルは、取り壊し直前の校舎の教室で、卒業を迎える少女4人が切なげに真っすぐな視線を投げかけて佇んでいる。「あの頃、ここが世界のすべてだった」という懐古するキャッチコピーとともにエモーショナルなビジュアルとなった。併せて解禁となった特報では、屋上で物憂げな表情を浮かべるまなみ(河合優実)と彼女の答辞の言葉から始まり、“最後の卒業式”を翌日に控える4人の少女たちが“学校”と“恋”にさよならをするさまが瑞々しく切り取られている。映像のラストでまなみがブレザーを握りしめて涙を流す姿は、高校を卒業することへの寂しさだけではないことが伝わり、彼女が背負う悲しみが気になるところ。高校生活の全てが凝縮されたシーンの数々と透明感ある河合さんのナレーションにより、青春時代の感情を湧き上がらせ心揺さぶる映像となった。特報映像には、少女たち4人以外の登場人物も。まなみ(河合優実)の彼氏・佐藤駿役には、『泣き虫しょったんの奇跡』で映画デビューして以来、映画やドラマで活躍する窪塚愛流。杏子(小宮山莉渚)が片思いする軽音部員の森崎剛士役には、『ムーンライト・シャドウ』で話題となり、俳優だけでなく歌手としても活動する佐藤緋美。バスケ部員で後藤(小野莉奈)の彼氏・寺田賢介役には、「オオカミくんには騙されない」で一躍注目を浴びて以降、舞台やドラマにも出演する宇佐卓真。そして、作田(中井友望)がひそかに恋焦がれる、図書室を管理する現代文の先生・坂口優斗役には、『佐々木、イン、マイマイン』『空白』『his』など数々の話題作に出演する藤原季節。次世代の日本映画界を担う逸材が集結し、映画史に残る“卒業”をスクリーンに焼き付ける。『少女は卒業しない』は2023年2月23日(木・祝)より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:少女は卒業しない 2023年2月23日より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 朝井リョウ/集英社・2023 映画「少女は卒業しない」製作委員会
2022年09月14日朝井リョウの小説『正欲』が、監督に岸善幸、出演に稲垣吾郎、新垣結衣を迎え、映画化されることが決定した。原作小説は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年『何者』では直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作で、自身も「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語る通り、共感を呼ぶ傑作、目を背けたくなる問題作と評価が分かれ、「この衝撃は読んでみないとわからない」「もう読む前の自分には戻れない」と、今も続々と読者が増え続けている。家庭環境、性的指向、容姿……様々に異なった”選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを軸とする衝撃的なストーリーを、ある種のラブストーリーとして映画化するのは、『あゝ、荒野』、『前科者』などを経てその手腕にさらに期待が高まる演出家・岸善幸と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦。横浜検察庁に務める検察官であり、自分の力でマイホームを持ち、妻と子を養う寺井啓喜役には、『半世界』、『ばるぼら』、そして公開を控える『窓辺にて』などで精力的に映画に出演し、その演技・役柄の幅広さを不動のものとした稲垣吾郎が挑む。そして、広島のショッピングモールで契約社員として働き、特殊性癖を持つことを隠して生きる桐生夏月役は大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』や映画『劇場版コード・ブルー-ドクター・ヘリ緊急救命-』、『GHOST BOOKおばけずかん』に出演、今や国民的人気を誇る新垣結衣が務める。難役に挑むにあたり、稲垣は「難しい題材にチャレンジする、監督、スタッフの皆様と共に丁寧に演じていきたいと思います」、新垣は「考え続ける事、他を想像し続ける事をいつも以上に大切にしながら、制作に臨めたらと思っています」とそれぞれコメントを寄せている。小学校不登校の息子が世間から断絶されてしまう可能性を恐れる寺井と、自ら世間との断絶を望む夏月が、いつ、どこで、どのように交わっていくのか。生きることと死ぬことが目の前に並んでいるとき、生きることを選ぶきっかけになり得るものをひとつでも多く見つけ出したい……。そんな映画に込める想いをふたりがどう昇華させていくのかが見どころになっている。映画は現在絶賛撮影中で、10月下旬にクランクアップを予定している。キャスト・スタッフ<コメント全文>稲垣吾郎脚本を読み終えた時、この作品に関われる事を嬉しく思いました。難しい題材にチャレンジする、監督、スタッフの皆様と共に丁寧に演じていきたいと思います。新垣結衣原作を読んで、何かを問われたような気持ちになりました。それは、「何が正しいか」とかそういう単純なものではないような、でも実はとてもシンプルなことのような気もしました。考え続ける事、想像し続ける事をいつも以上に大切にしながら、制作に臨めたらと思っています。岸監督とは初めてご一緒しますが、初顔合わせから親身に役についての相談などを聞いてくださり、とても心強く、感謝しています。撮影では、自分なりに、夏月達が生きる世界を必死に生きたいと思います。監督・岸善幸原作の衝撃と感動がずっと消えません。朝井さんの“視点”が生み出した登場人物たち、その感情をどう表現するべきか、模索が続いています。稲垣吾郎さん、新垣結衣さんをはじめとするキャストの皆さんとの対話を重ねて、少しずつ輪郭が浮かび上がってきたところです。人と人のつながりを描こうと思います。大切なのに、難しい、つながり。世界から「普通ではない」と片づけられてしまう人たちの、歪みのないつながりを描こうと思います。原作・朝井リョウ言葉にするとは線を引くということです。明確に名付けがたい感情や現象に無理やり輪郭を与えてしまうのが、言葉です。映画には、表情、声色、沈黙など、言葉以外のものが沢山映ります。それらが、私が書きながら取りこぼしていったものたちを一つでも多く拾い上げてくれることを願っています。そして、この物語の核が、いい映画を創るという意思以外の部分で歪められることのないよう、緊張感とともに祈っています。『正欲』2023年 全国公開
2022年09月12日俳優の稲垣吾郎と女優の新垣結衣が、2023年公開の映画『正欲』で共演することが12日、発表された。原作は朝井リョウ氏による小説『正欲』。監督は岸善幸氏が務める。原作小説は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年『何者』では直木賞を受賞した朝井リョウ氏が、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。2021年3月に発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作で、自身は「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語っている。家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なった“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的なストーリーを、ある種のラブストーリーとして映画化するのは、『あゝ、荒野』(2017)、『前科者』(2022)などの演出家・岸善幸氏と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦氏。この2人のタッグにより、生きていくための原動力が、「当たり前」とは違う形である人たちの人生を大胆な演出表現をもって映像として浮かび上がらせる。横浜検察庁に務める検察官であり、自分の力でマイホームを持ち、妻と子を養う寺井啓喜(てらい・ひろき)役に、『半世界』(19)、『ばるぼら』(20)、公開を控える『窓辺にて』(22)など精力的に映画出演を務め、その演技と役柄の幅広さで多くの人を魅了している稲垣吾郎が挑む。そして、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月(きりゅう・なつき)役に大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』や映画『劇場版コード・ブルー-ドクター・ヘリ緊急救命-』(18)、『GHOST BOOK おばけずかん』(22)に出演、今や国民的人気を誇る新垣結衣。特殊性癖を持つことを隠して生きる夏月という難役に挑む。小学校不登校の息子が世間から断絶されてしまう可能性を恐れる寺井と、自ら世間との断絶を望む夏月が、いつ、どこで、どのように交わっていくのか。生きることと死ぬことが目の前に並んでいるとき、生きることを選ぶきっかけになり得るものをひとつでも多く見つけ出したい――映画に込める想いをどう昇華させていくのかが見どころになっている。映画は現在絶賛撮影中で、10月下旬にクランクアップを予定している。○■稲垣吾郎脚本を読み終えた時、この作品に関われる事を嬉しく思いました。難しい題材にチャレンジする、監督、スタッフの皆様と共に丁寧に演じていきたいと思います。○■新垣結衣原作を読んで、何かを問われたような気持ちになりました。それは、「何が正しいか」とかそういう単純なものではないような、でも実はとてもシンプルなことのような気もしました。考え続ける事、想像し続ける事をいつも以上に大切にしながら、制作に臨めたらと思っています。岸監督とは初めてご一緒しますが、初顔合わせから親身に役についての相談などを聞いてくださり、とても心強く、感謝しています。撮影では、自分なりに、夏月達が生きる世界を必死に生きたいと思います。○■監督・岸善幸原作の衝撃と感動がずっと消えません。朝井さんの“視点”が生み出した登場人物たち、その感情をどう表現するべきか、模索が続いています。稲垣吾郎さん、新垣結衣さんをはじめとするキャストの皆さんとの対話を重ねて、少しずつ輪郭が浮かび上がってきたところです。人と人のつながりを描こうと思います。大切なのに、難しい、つながり。世界から「普通ではない」と片づけられてしまう人たちの、歪みのないつながりを描こうと思います。○■原作・朝井リョウ言葉にするとは線を引くということです。明確に名付けがたい感情や現象に無理やり輪郭を与えてしまうのが、言葉です。映画には、表情、声色、沈黙など、言葉以外のものが沢山映ります。それらが、私が書きながら取りこぼしていったものたちを一つでも多く拾い上げてくれることを願っています。そして、この物語の核が、いい映画を創るという意思以外の部分で歪められることのないよう、緊張感とともに祈っています。
2022年09月12日稲垣吾郎、新垣結衣を迎え、朝井リョウによる小説「正欲」を『あゝ、荒野』の岸善幸監督が映画化。制作決定に伴い、各キャスト・監督・原作者よりコメントが到着した。原作小説は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年『何者』では直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の1作。2021年3月に発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作。自身も「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語っている。家庭環境、性的指向、容姿ーー。様々に異なった“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的なストーリーを、ある種のラブストーリーとして映画化するのは、『あゝ、荒野』『前科者』などを経てその手腕にさらに期待が高まる演出家・岸善幸と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦。稲垣吾郎×新垣結衣、奇跡のタッグ横浜検察庁に務める検察官であり、自分の力でマイホームを持ち、妻と子を養う寺井啓喜(てらい・ひろき)役に、『半世界』『ばるぼら』に加え、公開を控える『窓辺にて』など精力的に映画出演を務め、その演技・役柄の幅広さを不動のものとした稲垣吾郎が挑む。そして、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月(きりゅう・なつき)役に、大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」や映画『GHOST BOOKおばけずかん』などに出演、いまや国民的人気を誇る新垣結衣。特殊性癖を持つことを隠して生きる夏月という難役に挑む。小学校不登校の息子が世間から断絶されてしまう可能性を恐れる寺井と、自ら世間との断絶を望む夏月が、いつ、どこで、どのように交わっていくのか…。生きることと死ぬことが目の前に並んでいるとき、生きることを選ぶきっかけになり得るものをひとつでも多く見つけ出したい。映画に込める想いをどう昇華させていくのかが見どころになっている。コメント到着稲垣吾郎脚本を読み終えた時、この作品に関われる事を嬉しく思いました。難しい題材にチャレンジする、監督、スタッフの皆様と共に丁寧に演じていきたいと思います。新垣結衣原作を読んで、何かを問われたような気持ちになりました。それは、「何が正しいか」とかそういう単純なものではないような、でも実はとてもシンプルなことのような気もしました。考え続ける事、他を想像し続ける事をいつも以上に大切にしながら、制作に臨めたらと思っています。岸監督とは初めてご一緒しますが、初顔合わせから親身に役についての相談などを聞いてくださり、とても心強く、感謝しています。撮影では、自分なりに、夏月達が生きる世界を夏月達のように必死に生きたいと思います。監督・岸善幸原作の衝撃と感動がずっと消えません。朝井さんの“視点”が生み出した登場人物たち、その感情をどう表現するべきか、模索が続いています。稲垣吾郎さん、新垣結衣さんをはじめとするキャストの皆さんとの対話を重ねて、少しずつ輪郭が浮かび上がってきたところです。人と人のつながりを描こうと思います。大切なのに、難しい、つながり。世界から「普通ではない」と片づけられてしまう人たちの、歪みのないつながりを描こうと思います。原作・朝井リョウ言葉にするとは線を引くということです。明確に名付けがたい感情や現象に無理やり輪郭を与えてしまうのが、言葉です。映画には、表情、声色、沈黙など、言葉以外のものが沢山映ります。それらが、私が書きながら取りこぼしていったものたちを一つでも多く拾い上げてくれることを願っています。そして、この物語の核が、いい映画を創るという意思以外の部分で歪められることのないよう、緊張感とともに祈っています。『正欲』は2023年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2022年09月12日『サマーフィルムにのって』『PLAN 75』などで大きな注目を集める河合優実を主演に迎え、直木賞作家・朝井リョウの同名連作短編小説「少女は卒業しない」を映画化、2023年2月23日(木・祝)より公開が決定した。本作は、廃校が決まり、校舎の取り壊しを目前に控えたとある地方高校を舞台に、世界の全てだった“学校”と“恋”にさよならを告げる4人の少女たちの卒業式までの2日間が描かれる。原作は、同世代のリアルな心情を鮮やかに描き出し、共感を呼ぶ作品を発表し続け『桐島、部活やめるってよ』や『何者』など映像化作品も数多の直木賞作家・朝井リョウが、2012年に発表した連作短編小説。発表当時、現役高校生からこれまでに“卒業”を経験した20代以上の大人世代まで多くの共感を呼んだ話題作が、10年の時を経て映画化となった。原作に感銘を受け、監督・脚本を手掛けたのは、高校生を主人公に描いた短編映画『カランコエの花』が国内映画祭で13冠を受賞し話題を呼んだ中川駿。商業長編映画デビューとなる本作では、原作の持つ瑞々しさと甘酸っぱさをそのままに群像劇へと構成を変え、少女たちの心の機微を丁寧に描き出す。彼氏へのある“想い”を抱えながら卒業生代表の答辞を担当する料理部部長の主人公・山城まなみを演じるのは、いま映画界を中心に熱視線を浴びる河合優実。『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』で数々の映画祭の新人賞を受賞し、2022年には『ちょっと思い出しただけ』『PLAN 75』『ある男』など8本の映画に出演。本作で初主演を果たす。将来の夢のために進路の違いで彼氏と離れることを選んだバスケ部の部長・後藤由貴役には、連ドラ初レギュラーとして出演した「中学聖日記」で話題となり、『アルプススタンドのはしの方』での好演が記憶に新しい小野莉奈。軽音部の部長で同じ部内の中学校からの同級生に恋心を抱く神田杏子役は、『ヤクザと家族 The Family』で主人公の娘役で銀幕デビューした小宮山莉渚。クラスに馴染めず図書室に通いながら先生に密かな想いを寄せる作田詩織役には、2021年には『かそけきサンカヨウ』など3本立て続けに出演作が公開され注目を集める中井友望が演じる。キャストらコメント到着河合優実(山城まなみ役)この映画は卒業というひとつのリミットに直面する高校生たちの群像劇です。誰もが生きる上で経験する「絶対的な終わり」をいまどう捉えて物語に向き合うか、じっくり自分に問いながら臨みました。また、主演という形でお話を頂き、肩肘張らずに挑もうとは思いましたが、やはり1番目に名前がくるとなると良いものを作りたいという気持ちがいつも以上にメラメラと燃えはじめたのを最初から感じていました。中川監督が有難いことに私たち若いキャストと常に同じ目線に立とうとして下さったので、なんとか感覚を伝えあおうと沢山言葉を交わしながらシーンを紡いでいきました。キャストの皆さんとの日々も、とても瑞々しく感じられる出会いや再会が重なった春でした。ラストカットを残して、皆が出番を終えて現場を去ってゆく体育館で、人知れず泣いてしまったほどです。あの時それぞれの中に映っていた景色が、観てくださる方の胸にもたしかに反射するような映画になっていたらいいなと願っています。小野莉奈(後藤由貴役)後藤の性格や思考回路はとても共感できてこの役を自分が演じられるのはとても光栄だと思いました。また脚本には描かれていないこれまでの後藤の人生も沢山想像した上で現場でどんな後藤という人物像が生まれるのかも楽しみでした。中川監督は役者さん1人1人を信じて、寄り添いながら演出してくださる方だと思いました。私は監督が役者を信じて期待している感じが嬉しく、心地良くて、その気持ちにしっかり応えられるお芝居がしたいと想いながら毎日撮影に挑んでいました。本当に撮影現場では共演者の子たちとよく笑っていました。同世代の子とたわいもない話をして、まるで学生時代にタイムスリップしたような感覚でした。大人になってから学生時代を追体験できる事はなかなか無いのでこの時間を噛み締めようと思っていました。今でもこの撮影期間は大切な思い出です。あと、中川監督にバスケットボールを熱血指導していただいたのも忘れません。笑映画を見て、大人の方はきっと忘れていた思い出や学生時代の感情を思い出して初心に戻るような気がしますし、学生の方が見たら、今しかない時間を大事に生きようと思える作品なのではないかと思います。私は公開がとても楽しみです。個人的な話ですが後藤のバスケシーン、本当に頑張ったので良かったら見てほしいです。笑小宮山莉渚(神田杏子役)私が今回の作品で演じさせていただいた神田杏子は、軽音部部長で、部員から頼りにされるしっかりした子なんですが、10代の高校生らしい部分もちゃんと持っている女の子だなーと思ったのが第一印象でした。普段の自分と近いところもあったので、映画を通して神田の魅力がたくさん伝わると嬉しいです。中川監督には、台本にとらわれずリアルな高校生を演じて欲しいと言っていただいたので、撮影中も普段学校に行くのと変わらない感覚で、監督を‘先生’と呼んでしまいそうになったり、年齢関係なく皆さん本当の同級生のように接してくださって、毎日がとても楽しかったです。私も卒業まで、これからの高校生活を悔いのないよう充実させていきたいと思います。完成した映画を観て更にいろいろな変化を感じられると思うので、今から楽しみです!中井友望(作田詩織役)私は作田という役を演じさせていただいたのですが、いい意味でああ何もしなくていいかも、と思えたほど最初から作田に寄り添えました。そんな風に思える役と出逢えた事が凄く嬉しかったです。中川監督は、明確な提案をくださり監督の頭の中で毎秒映画が出来上がっていってるようでした。物腰は柔らかく必要のない緊張や不安を初めからふーっと消し去ってくれました。撮影期間は冬の残りから桜が満開になる頃で、撮影に行きながら季節の移り変わりを感じていました。人の数だけ物語や感情があり、それが合わさった時の心の振動は、生きていてよかったなと思えることのひとつです。そういうものがスクリーンから伝わればと思います。完成が楽しみです。中川駿(監督・脚本)初めて原作を読んだ際、少女達の繊細で複雑な心理描写に感銘を受けると共に、映像化することへの大きなハードルを感じました。それでも挑戦してみたいと思えたのは、やはり原作の持つ魅力や世界観に魅せられたからだと思います。4人の少女を演じていただいた河合さん、小野さん、小宮山さん、中井さんはそれぞれが全く違う素敵な個性の持ち主で、ご自身の個性をなるべくそのまま作品に反映できるよう、キャラクター設定はもちろん、現場での向き合い方も意識して臨みました。コロナ禍であり、天候や桜の開花具合に左右され、かつスケジュールもタイトな中での撮影でしたが、終わってみれば万事滞りなくやり遂げることができ、やはりこの作品には何かがあるなと感じています。本作に関わっていただいたすべての方に感謝しています。皆様の想いに応えられる作品になっていますので、ぜひ楽しみにお待ちください。朝井リョウ(原作)まず、十年以上前に書いた小説に新たな命が吹き込まれることを、本当に嬉しく、そして幸運に思います。そのうえで、企画をいただいた当初は少し戸惑いました。なぜなら、原作にある七編の物語から四編を抜き出し再構築するという提案だったからです。七編の物語は互いに関係し合っているため、三編を差し引いて組み立て直すとなると相当細やかな作業が必要だと感じました。正直難しいのではと思いましたが、いただいた脚本を拝読し、とても巧みな再構築具合とセンスの光るオリジナル要素の数々に「これは映像で観てみたい」と素直に胸が高鳴りました。一人の観客として完成を楽しみにしています。『少女は卒業しない』は2023年2月23日(木・祝)より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:少女は卒業しない 2023年2月23日より新宿シネマカリテ、渋谷シネクイントほか全国にて公開© 朝井リョウ/集英社・2023 映画「少女は卒業しない」製作委員会
2022年08月24日高校最後の夏休み、初めての映画作りに青春全てをかける高校生たちを描いた青春映画『サマーフィルムにのって』。時に悩みながらも最高の仲間と最高の映画を撮ろうと奮闘する主人公たち。かけがえのない青春の1コマ1コマが、彼らのいきいきとした表情とともに描かれ、物語は胸アツのラストへと向かっていく。本作以外にも、映画作りを描いた作品には、映画ファンの口コミから火がつき話題となった良作が勢ぞろい。この度、“映画作り”を描いた傑作映画4作品をピックアップした。「眩しくて愛おしい」『サマーフィルムにのって』8月6日公開第33回東京国際映画祭で上映されるやいなや話題を集め、世界各国の映画祭での上映が続々と決定。青春映画には欠かせない恋と友情に加え、時代劇、SF、全ての要素が華麗にシンクロ。物語は奇跡的なラストシーンへと向かい、唯一無二の魅力を放つ。勝新を敬愛する高校3年生のハダシ。キラキラ恋愛映画ばかりの映画部では、撮りたい時代劇を作れずにくすぶっていた。そんなある日、彼女の前に現れたのは武士役にぴったりな凛太郎。すぐさま個性豊かな仲間を集め出したハダシは、文化祭でのゲリラ上映を目指すことに。青春全てをかけた映画作りの中で、ハダシは凛太郎へほのかな恋心を抱き始めるが、彼には未来からやってきたタイムトラベラーだという秘密があった――。元「乃木坂46」の伊藤万理華が勝新オタクを熱演、殺陣にも挑戦している。共演に金子大地、河合優実、祷キララと今後の活躍が期待される新星が勢揃いした。口コミから社会現象に『カメラを止めるな!』(2018)監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールの“シネマプロジェクト”第7弾作品。短編映画で各地の映画祭を騒がせた上田慎一郎監督待望の長編は、オーディションで選ばれた当時無名の俳優たちと共に創られた渾身の1作。他に類を見ない構造と緻密な脚本、37分に渡るワンカット・ゾンビサバイバルをはじめ、挑戦に満ちた野心作。2017年11月に初お披露目となった先行上映でたちまち口コミが拡がり、社会現象を巻き起こした。“37分ワンシーン・ワンカットで描くノンストップ・ゾンビサバイバル!”……を撮った映画好きたちの物話。青春群像劇の金字塔『桐島、部活やめるってよ』(2012)早稲田大学在学中に小説家デビューし、第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウの同名小説を、『紙の月』『騙し絵の牙』の吉田大八監督が映画化した青春群像劇。第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀編集賞の3部門を受賞した。とある田舎町の県立高校映画部に所属する前田涼也は、クラスの中では地味で目立たないものの、映画に対する情熱は人一倍強い。ある日突然、学校で一番人気があるバレー部のキャプテン・桐島が退部。それをきっかけに、各部やクラスの人間関係に動揺が広がり始めていく。口コミの評判上々!アニメ映画『映画大好きポンポさん』公開中原作は、pixiv上で94万ビューを超え、「このマンガがすごい」や「マンガ大賞」に入賞した杉谷庄吾【人間プラモ】の同名漫画。敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで製作アシスタントをしているジーン。映画に心を奪われた彼は、観た映画を全て記憶している映画通だ。映画を撮ることに憧れながらも自分には無理だと諦めかけていたが、ポンポさんに15秒CMの制作を任され、映画づくりの楽しさを知る。ある日、ジーンはポンポさんから次に制作する映画『MEISTER』の脚本を渡される。伝説の俳優の復帰作でもあるその映画に監督として指名されたのは、なんとジーンだった。ポンポさんの目にとまった新人女優をヒロインに迎え、波乱万丈の撮影がスタートするが…。映画を愛する青年と映画に愛された女性が映画制作を通して"自分"を見つけ出す、映画愛に満ちあふれた作品。『サマーフィルムにのって』は8月6日(金)より新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:桐島、部活やめるってよ 2012年8月11日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2012「桐島」映画部©朝井リョウ/集英社カメラを止めるな! 2018年6月23日より全国にて公開©ENBUゼミナール映画大好きポンポさん 2021年6月4日より全国にて公開© 2020 杉谷庄吾【人間プラモ】/KADOKAWA/映画大好きポンポさん製作委員会サマーフィルムにのって 2021年8月6日より新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイントほか全国にて公開©サマーフィルムにのって製作委員会
2021年06月10日黒島結菜、葵わかな、佐藤勝利、田中麗奈、上田竜也の5名を主演に迎え、「桐島、部活やめるってよ」「何者」の朝井リョウの短編小説をドラマ化したWOWOWオリジナルドラマ「世にも奇妙な君物語」。3月5日(金)からの放送・配信を前に、第1話が公式サイトにて期間限定で無料配信されることになった。本作は、1話完結のオムニバスドラマ。第1話「シェアハウさない」では、フリーライターとして成功を求める田上浩子(黒島結菜)が、自立した社会人同士が“シェアハウス”する理由を深く掘り下げるため、見知らぬ男女4人が暮らすシェアハウスへの潜入取材を試みる。しかし、その4人の共同生活には、彼女の想像を遥かに超えた真の目的があり…。そして、「コミュニケーション能力促進法」という法律のもと、大学生の谷沢知子(葵わかな)が能力調査会に挑む「リア充裁判」、幼稚園教諭の金山孝次郎(佐藤勝利)が子どもが生き生きとする幼稚園作りを目指して奮闘する「立て!金次郎」、ネットユーザー向けのニュースライター・本田香織(田中麗奈)が、これまでの自分を肯定しようと必死にあがく「13.5文字しか集中して読めな」、役者の淳(上田竜也)が、見た目も年齢も性別もバラバラな6人の男女と、ある大物演出家の主演オーディションに挑む「脇役バトルロワイアル」の全5話。異様な世界観、複数の伏線、先の読めない展開。想像を超えた結末と、それに続く恐怖…。奇妙で怖くておもしろい、どんでん返しだらけの世界に迷い込んだ5人の物語に注目だ。WOWOWオリジナルドラマ「世にも奇妙な君物語」は3月5日より毎週金曜0時~WOWOWプライムにて放送、WOWOWオンデマンドにて配信(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2021年02月26日累計27万部を売り上げ、いくつもの書店で週間ランキング1位に輝いた朝井リョウの短編小説「世にも奇妙な君物語」が、WOWOWでドラマ化される。この度、その主演が黒島結菜、葵わかな、佐藤勝利、田中麗奈、上田竜也の5人に決定した。原作者の朝井さんは、「桐島、部活やめるってよ」で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー、「何者」が第148回直木三十五賞を戦後最年少で受賞、直木賞史上初の平成生まれの受賞者ということでも話題に。両作は映像化も話題となったが、朝井作品がWOWOWでドラマ化されるのは、本作が初となる。本作は、全5話、1話完結のオムニバスドラマ。連続テレビ小説「スカーレット」の三津役も話題となった黒島さんがフリーライターの田上浩子を演じ、社会人の男女4人が暮らすシェアハウスの潜入取材を試みる「シェアハウさない」。“コミュニケーション能力促進法”という法律のもと、葵さん演じる大学生・谷沢知子が能力調査会に挑む「リア充裁判」。「Sexy Zone」の佐藤さん演じる幼稚園教諭・金山孝次郎が、子どもが生き生きとする幼稚園作りを目指して奮闘する「立て!金次郎」。田中さん演じるネットユーザー向けのニュースライター・本田香織が、これまでの自分を肯定しようと必死にあがく「13.5文字しか集中して読めな」。「KAT-TUN」の上田さん演じる役者・淳が、6人の男女とある大物演出家の主演オーディションに挑む「脇役バトルロワイアル」。異様な世界観、複数の伏線、先の読めない展開。想像を超えた結末と、それに続く恐怖…。奇妙で怖くておもしろい、どんでん返しだらけの世界に迷い込んだ5人の物語となっている。さらに今回、主演5人の表情が印象的なカットと、岐路の先に5つのドアが描かれた、ミステリアスで奇妙な雰囲気のポスタービジュアルも公開された。<主演コメント>●黒島結菜今回は監督から直接、私にぴったりな役があるということでこのお話をいただきました。世にも奇妙な物語をWOWOWで!面白そう!やります!というかんじだったのですが、改めて企画をみると、世にも奇妙な君物語!君!?ますます惹かれました。予想を裏切られたと同時に、どこにもやり場のない気持ちがじっとりと残って、そのゾクゾクしたものが撮影現場にもあり、とても不思議な体験でした。この気持ちを皆さんにも楽しんでいただけたら嬉しいです。●葵わかな出演させていただいた「リア充裁判」は本当に不思議なお話で、台本を読んだ時から常に?マークが頭にあるような感覚でした。わかるような気もするし、わからないような気もするし…。そんな「奇妙な」感覚に囚われたまま撮影をしていたのを覚えています(笑)。設定もリアルなようでリアルじゃないようで…。でもやっぱり、現代の若者達がどこかで感じていることが表現されているんだと思いながら、演じていました。観てくださる方にも「奇妙な」感覚に囚われながら、楽しんでいただけたらと思います!●佐藤勝利第3話は奇妙な中に温かさがあるストーリーです。子供達とお芝居するのが初めてだったので、楽しかったし、とても刺激をもらえた撮影でした。そして、今回、WOWOWのドラマには初めて出させていただきました。現場の雰囲気もとても温かかったですし、朝井さんの原作がインパクトのある作品なので、その中にいるキャラクターをWOWOWドラマで演じられて、醍醐味を感じながら撮影に臨めました。ぜひ全話観て欲しいと思います!●田中麗奈今回演じる女性は、お母さんだけど仕事も大好きな出版業界で働くキャリアウーマン。自分が世間の注目を集める記事を書いているんだ!という優越感や、憧れの先輩より成績が良いのを聞いて、かなり浮き足立っている状態。更に、夫の浮気を疑ったり、自分も浮気心が芽生え始めたりと、とにかく刺激がいっぱいで、ただただ演じてて楽しかったです。そして最後はゾッとする展開も!自覚なく奇妙な物語への道筋を歩いてる人間の様子をご覧頂きたいです。●上田竜也脚本を読ませていただき、ある意味でとても役者のリアルな気持ちを描いているなと感じました。視聴される方は役者のあるあるを覗いている感じで、すごく面白いのではないかなと思います。上を目指し続ける役者の気持ちや、世代交代の中をもがくいろいろな役者のリアルが詰め込まれている作品になっていると思いますので、是非お楽しみください。WOWOWオリジナルドラマ「世にも奇妙な君物語」は2021年3月よりWOWOWプライムにて放送予定(全5話/第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2020年11月28日●『チア男子!!』で、初めての本格的な映像作品に小説家・朝井リョウによる累計17万部の青春小説『チア男子!!』が実写映画化され、5月10日から公開中だ。朝井が早稲田大学在学中に、男子チアリーディングチームの“SHOCKERS”をモデルに執筆し、漫画化、テレビアニメ化、舞台化など様々な分野で話題を集めてきた同作。幼い頃から柔道を続けてきた大学1年のハル(横浜流星)と、親友のカズ(中尾暢樹)がメンバーを集め、男子チアチームを作り上げていく。今回、実際に作中のチーム「BREAKERS」としてチアリーディングに挑戦する7名の中に選ばれたのが、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのパフォーマーである岩谷翔吾だ。大学で男子チアを始めるが、いつもそばには「敵わない」と思う存在の幼馴染がいる……という役どころ。普段もボーイズメンバーで活動し、さらに横浜とは高校の同級生だという岩谷に、役に挑んだ際の思いを聞いた。○■挫折を乗り越えて、人として強くなれた――岩谷さんが演じた弦は、個性的なメンバーの中でも、ある種普通の観客が感情移入できる役なのかなと思い、とても印象に残りました。役に共感できたところや、逆に自分と違ったところなどありましたら、ぜひ教えてください。僕が演じた弦は、すごく負けず嫌い。イチロー(総一郎 / 菅原健)という相方的存在がいるんですけど、自分が努力してても超えられない存在が身近にいて、挫折を経験している役柄です。イチローとは1対1で思いをぶつけあうシーンがあり、僕も役作りではTHE RAMPAGEとしての挫折といった実体験をベースにしました。悔しい気持ちや葛藤、自分の中にしかないモヤモヤを弦に落とし込んで、うまく役とリンクさせて、感情を爆発させることができました。――具体的にはどんな実体験がベースになったんですか?デビュー前に、グループが一時期、活動休止になってしまったことがありまして……。自分たちの未熟さや至らなさのせいだったんですが、その期間のおかげで、人として大切なことを学ぶことができました。弦も、挫折を乗り越えて、人一倍気配りをしたり、周りに優しく接したりするようになります。自分の弱さを理解して「自分はこうやって生きるんだ」と、成長していった。コンプレックスを乗り越え、自分にできないことがあるからこそ、周囲に優しくできるところが、人として強いなと感じました。――今回はオーディションで役を射止められたんですよね。撮影の1年前にオーディションがあり、なかなか合否が出ず、半年くらいドキドキしました(笑)。オーディションでは、最初全部の役を一通りやって、弦に決まりました。監督にも「なぜ自分だったのか」と聞いたら、「THE RAMPAGEとしての挫折のことを話している時に『弦だ』と思った」言っていただき、初めての本格的な映像作品が『チア男子!!』で、本当によかったと思っています。――本格的な映像作品が初でありながら、そこまで役のことを深く考えていたんですね。初めてだからこそ、「全力でやるしかない」と思っていました。変に背伸びしたりせず、体一つでぶつかっていく、失敗してもいいから挑戦してやる、という気持ちで。「食らいついた」という言葉が、1番合っていたのかなと思います。●横浜流星とは、高校時代にダンスバトルも…!?――高校の同級生である横浜さんも、岩谷さんに「ぜひ演技を続けてほしい」と。うれしいです。流星は、会うたびに「演技を続けなよ」と言ってくれるんです。高校でも本当に仲が良かったので、こうやって映画で一緒に演技をするのは不思議な感じでしたが、流星がいてくれたことが心強かったです。学生時代に同じ授業を受けていて、お互いに何者でもないところから違うフィールドに進み、縁があって一緒に作品に携わることになって……すごく刺激を受けました。「同い年で、こんなに頑張ってるんだな」と、心からリスペクトできましたし、友情が深まりました。――熱いですね! 演技の面では横浜さんが先輩ですが、ダンスなどのパフォーマンスの面では岩谷さんが先輩なのかな、と思いまして。教え合ったりはしていたんですか?ダンスのシーンでは、流星に教えることもありました。流星は高校の時からダンスが好きで、昼休みには僕と2人でダンスバトルをしてたんです(笑)。彼はKRUMPダンスがすきなので、曲をかけながら教えたりすることもありました。流星も音を持ってきて「ダンスバトルだ!」と言ってきて(笑)。自由な感じでした。――それは、すごく見たいです。言えば、やってくれると思います(笑)。――そんな高校生活から、映画で共演…というのは、改めてすごいですね。本当に、考えられないですよね。最初は、お互い照れ臭さがありました。でも、クランクインする頃には、自分も「ハル」と呼ぶようにして、「高校の友達の流星」ではなく、「ハル」として接していたので、照れはなくなりました。――横浜さん演じるハルと、岩谷さん演じる弦は、パフォーマンスでも一番高いところに立つ「トップ」というポジションでもありましたが、そこについてもお話はされていたんですか?トップならではの悩みは2人で共有して、相談していましたし、刺激し合っていました。たとえばジャンプして足を広げる「トータッチ」は先に僕ができたので、流星が少し悔しそうにしてたんですが、僕がスランプになった時には流星がめっちゃきれいにできるようになっていて、切磋琢磨しあってる感じでした。トップ同士ならでは、かつ同級生ならではの肌で伝わるものがあって、練習も楽しかったです。――逆に、先輩やメンバーなどに演技の相談はされたんですか?相方のイチローと感情をぶつけ合うシーンが難関だったので、メンバーの藤原樹にイチロー役をお願いして、練習に付き合ってもらいました。EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBEの佐藤大樹さんにも、クランクインの報告をして、撮影現場の用語や、台本の読み方なども、一から教えていただきました。―― THE RAMPAGE、FANTASTICSさんも試写に来られてたんですよね。感想などは聞きましたか?THE RAMPAGEメンバーのRIKUさん、(武知)海青、やましょーさん(山本彰吾)は目を真っ赤にして試写室から出てきて、「感動しました」と。メンバーからそういう感想をもらえたのが、1番嬉しかったですね。身近な存在だからこそ、メッセージが伝わったということが、本当に嬉しかったです。今後も機会をいただけたら、役者としてもまた挑戦できればと思っています。■岩谷翔吾1997年、大阪府出身。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのメンバー。2016年公開『HiGH&LOW THE MOVIE』(久保茂昭監督)、2017年公開『HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY』にて山王連合ケン役で出演。そのほか、舞台『あたっくNo.1』(17)、朗読舞台『逢いたくて』(17)に出演するなど個人での活動も注目されている。
2019年05月14日映画『チア男子!!』の初日舞台挨拶がTOHOシネマズ日比谷にて行われ、W主演の横浜流星・中尾暢樹、瀬戸利樹、岩谷翔吾、菅原健、小平大智、浅香航大、主題歌を歌う阿部真央、風間太樹監督が登壇した。この日、大勢の観客の熱気に包まれた会場はライブビューイングで全国103の劇場に生中継されている中、キャスト陣と監督が登壇。まず、横浜さんが「劇場にお越しいただいた皆さん、ライブビューイングをご覧の皆さん、今日はありがとうございます。無事公開できたことを嬉しく思います」と挨拶。岩谷さんは「ちょっと景気づけに、いいですか? ここの会場にお集まりの皆さん盛り上がってますか~?」と声がけをし、劇中同様に会場を盛り上げた。「今日はすごい沢山の方に見てもらえるということで嬉しいです」と小平さんが挨拶すると会場からは「可愛い」という声が飛び交った。「俺は流星、彗星のごとく現れた流星~」照れながらラップを披露初日を迎えた気持ちを聞かれた横浜さんは「誰一人かけることなく公開を迎えられて幸せです。あと、すごく気持ちいいです!」と劇中、アドリブで言ったセリフを発すると、会場いっぱいに歓声が響き渡ることに。続いて中尾さんは「去年の9月から撮影を始めて、ようやく皆さんのもとにお届けできてとても嬉しいです」と話し、風間監督は「BREAKERSのメンバーがそれを乗り越えていく姿を見て、自分も一緒になって頑張りました」とコメント、「『チア男子!!』が初の監督作品になるんですけど、ご縁をいただけて大変嬉しく思っています」と本作への熱い思いを明かした。これから映画を見る方々に向け、「洋服へのこだわりがとてもあって、(演じた)トンは映画が進むにつれて雰囲気が変わっていくので、楽しんでもらいたいです」と小平さん。菅原さんは「岩谷が演じた弦とのキスシーンかなぁ」とジョークを飛ばして笑いを誘った。さらに瀬戸さんが、撮影の日々を振り返り「みんなで一緒に泊まり込んだり風呂に入ったり、現場ではラップが流行りました」と話すと、会場も興味津々!すると横浜さんは「俺は流星、彗星のごとく現れた流星、今日の空は快晴、みんなに『チア男子!!』見てもらいたいぜい」と照れながらも渾身のラップを披露。まさかの展開に会場は大いに盛り上がった。横浜流星、浅香航大と熱くハグ!「みんなにとって心強い存在」続いて、最年長である浅香さんが「本当にみんな頑張りました。昨日撮影の時を振り返ったんですけど、流星は責任感が多くて、まじめで熱い男なんです。そんな彼に怪我というアクシデントがあって。流星が悔しさで涙を目にためていている姿は忘れもしません。それでも最後まで自分の力でやりきった流星を見て流石だなと思いました。『チア男子!!』は特別な仲間に出会えた作品です」と激白。その言葉に「浅香さんは僕だけじゃなくてみんなにとって心強い存在でした。喝を入れてくれたり。本当にありがとうございました」と横浜さんが返し、2人で熱いハグを交わす場面も。そして、主題歌を務めた阿部さんが大歓声の中で登壇。現場の雰囲気を、「私が行ったときは一番の見せ場のチアのシーンで、自分の出番じゃなくても他のメンバーの技が上手くいったらすごく嬉しそうにしていたのを見ていて、一つのチームなんだなと思いました。それが画面を通して分かりますし素敵だな」と証言。主題歌「君の唄(キミノウタ)」のスペシャルLIVEを披露した。生演奏を目の前で聴いた横浜さんは「先日もイベントで聞かせてもらったんですけど、この作品のために作曲してもらって、一生懸命やってきた日々を思い返したりしました」と、改めて撮影時を思い出していた様子。中尾暢樹、『チア男子!!』は「僕の中の青春」トークの最後には、全国103の劇場でのライブビューイングを実施を記念し、舞台上に用意されたくす玉を、横浜さんの「レッツゴー」の掛け声でキャスト陣と風間監督、そして会場による「ブレイカーズ!」に合わせてオープン。風間監督が「本作は応援の魅力を謳っている映画です。映画を見た後、観客の皆さんもチームの一員となって応援してもらえたら嬉しいです。そしていつか観客の皆さんとコール&レスポンスできるような上映会もできたらなと思っています」と“観客参加”上映の可能性に触れると、「続編もやっちゃう監督?」とキャスト陣から声が上がり、仲の良さを見せていた。そして中尾さんは、「本当に僕の中の青春と思っています。青春はいつかと聞かれたら『チア男子!!』のときと言います!」と改めて本作への想いに熱くコメント。横浜さんは「さっきの浅香さんの言葉が嬉しくて、心にグサッと来ています」と打ち明け、感動的な場面や笑顔に溢れたイベントは幕を閉じた。『チア男子!!』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:チア男子!! 2019年5月10日より全国にて公開©朝井リョウ/集英社・LET’S GO BREAKERS PROJECT
2019年05月11日映画『チア男子!!』(5月10日公開)の公開初日舞台挨拶が10日に都内で行われ、横浜流星、中尾暢樹、浅香航大、瀬戸利樹、岩谷翔吾、菅原健、小平大智、風間太樹監督が登場した。同作は朝井リョウによる累計17万部の同名青春小説を実写映画化。朝井が大学在学中に、男子チアリーディングの“SHOCKERS”をモデルに執筆し、漫画化、テレビアニメ化、舞台化など様々な分野で話題を集めてきた。幼い頃から柔道を続けてきた大学1年のハル(横浜)が怪我をきっかけに柔道をやめ、親友のカズ(中尾)とともに男子チアチームの結成をめざす。この日は主題歌「君の唄」を手がけた歌手の阿部真央も登場し、その場で熱唱。キャスト陣も客席側で見守った。舞台挨拶では、撮影の思い出について聞かれた瀬戸が「謎にラップがすごくはやった」と告白したために、横浜がその場で披露する事態に。「俺は流星、彗星、のごとく現れた流星、今日の空は快晴、みんなに『チア男子!!』見てもらいたいぜ! Yeah!」と即興でライムを刻む。「もっと違うことなかったの!?」と苦笑する横浜に、瀬戸は「これが僕の中で言える精一杯のことでした」と答えていた。また、本格的な映像作品が初となった岩谷は「至らない所だらけだったと思うんですけど、流星は高校の同級生だったので、撮影前から頼ることができて。本当にこのメンバーで、よかったなと思います」と真摯に語り、横浜は「僕らが最初を奪ったんですよ」とニヤリ。菅原は印象深いシーンについて「僕は弦(岩谷)とのキスシーンと……」とジョークを飛ばし、周囲から「違う違う!」と総ツッコミを受けるなど、和気藹々とした様子を見せた。浅香は「流星に昨日LINEして。彼は本当に責任感が強くて。真面目で熱い男なんですけど、それをあまり表にはふだん出さない」と横浜について語り始める。「いざ撮影の直前に、怪我というアクシデントがあって、撮影が中断となった。それでも彼はどうしても『自分の力でやりきりたい』と言って、怪我したパンパンの手をかばって、痛みのある中、自分の力だけでやりきった姿が、本当にかっこよかったし、さすがだなと思って」と、瞳を潤ませながら横浜を称賛。浅香は改めて「なかなかこんな達成感を味わえることって普段ないから大切にしたいし、自分にとっても熱い思いの入った作品になったし、特別な仲間に出会えた」と同作への思いを表す。横浜は「やりきれてよかったです。すごい大怪我ではなくて、そこだけは本当に、神様にありがとうと言いたいです」と振り返り、2人は熱いハグを交わした。熱い思いが募る出演者陣は、監督にも「"2"やっちゃう?」と迫り、監督も「たくさん観てもらえたら、あるかもしれないじゃん!」と乗り気に。横浜とW主演を務めた中尾は、「本当にこの『チア男子!!』は、僕の中の青春になった映画だと思ってます。『青春はいつだった?』と聞かれたら、『チア男子!!』だったと思います。みなさんに熱い思いが伝われば」と頭を下げた。
2019年05月10日