東出昌大、"凡才"のプライド - 『桐島』の逃げない心で挑む、天才・デスノートオタク役
確かにそうだなと。それからは、お互い遠慮することもなく、思っていることを確認し合えました。あの時間があるのとないのでは、演じる上でも大きく違っていたと思います。
●『桐島』ラストの葛藤「泣けるのか?」「泣けない!」
――以前からお酒がお好きとおっしゃっていましたね。東出さんにとって「お酒」はどのような役割がありますか。
緊張感がある中で、副交感神経を和らげる効果があります(笑)。リラックスできるので、人と話す時は本当に便利ですね。お酒を理由に暴れたりするのはちょっと違うと思うんですけど、「お酒を飲んでるから何でも話していいよね?」みたいな方向に持って行けるのがありがたい(笑)。
そういう力を借りて、みんな腹割って話すのが好きですね。
――だいたい共演される方と飲みに行かれるんですか?
作品によって異なります。今回は「デスノートを敵」として集まった対策本部の面々だったので。でも、役者でもいろいろなタイプがあると思いますが、仮に思いっきり敵対して憎しみ合う役だったら、一緒に飲みたいとは思わない。そういう気持ちで、現場で顔を合わせないようにすることもあります。
――俳優デビューとなった『桐島』の時と比較して、現場の人や作品との向き合い方は変わりましたか?
ちょっとずつ、逃げなくなってきたのかなと思います。