2016年11月2日 12:00
独占スクープ「映画『デスノート』の最終ページ」 5時間4万字の記録 (15) 松坂桃李、死神・ベポ抜てきの"40分"とは? 原作コミック13巻から現実世界へ
そして10年後となる本作では実写映画内でのCG表現の技術を飛躍的に上がったので、(佐藤)信介監督としても今回は、より生物感、生々しさをアップさせたいと希望しました。そこで、リュークを含めて死神たちのデザインを新たに起こすことになりました。
まず水彩画によるあくまでイメージデザインが上がってきました。それはダークで、リアルで、アートと言ってもほどの出来栄えでした。原作作画の小畑先生も一発でオッケーするほど。私もモチロン素晴らしいと思ったのですが、このイメージ画をCGで描き出せるのだろうか? 描き出せたとしても、現実の世界に浮くことなく、存在感を持って動かすことができるのだろうか? と正直不安に思ってもいました。予算もあることですから(笑)。
結果は作品をご覧いただけた方はお分かりのとおり、もう私はデジフロさん(06年の旧作からCG制作を担当している会社「デジタル・フロンティア」のこと)に謝らなければなりません。
イメージを完璧に現実世界に存在するものとして表現してくれました。本当に凄いです。今回の新たに登場する死神のデザインは、もともと小畑先生の死神をベースにしています。原作コミックや、13巻で小畑先生が描いていた死神たちをいくつかを組み合わせたり、アレンジしたりして作り上げました。