小栗旬、大河主演後すぐのシェイクスピア劇にすごさ実感! 舞台は「“勉強”じゃない」
それを楽しんでできるのは、本当にやる意義があることだなと思います。
――若手の俳優の方も「挑戦したい」と言うこともあるかと思いますが、そこについてはどう思われますか?
それはもう……やりたい人だけやればいいと思います。今やお芝居の形も、やれることも、本当にいろんな方向がありますからね。わざわざ無理して古典をやる必要もないと思うし。僕が昔から非常に思ってることは、ある時から、若い子たちがみんな舞台に出ることを「勉強」みたいに言ってるんじゃないか、と。いやいや、お客さんがいる時点で勉強なんかしてる場合じゃないよ、と思っている自分もいるんです。
――確かに! 小栗さん自身はそういう感覚はないまま挑まれていたのでしょうか?
僕はいつのまにか蜷川塾みたいなところに入って、勉強したくもないのに無理矢理勉強させられたみたいなところがあったのかもしれません(笑)。本当にノウハウも教えてもらったし、今となったら財産でありがたいことだなと思っています。
でもどうしてそういうことになるのかというと、結局現代に生きる僕たちが、あまりに演劇に対する素養がなさすぎるというか、素地がないというか、そういう状況だから、どうしても「勉強します」