2017年2月20日 11:00
生田斗真、初のトランスジェンダー女性役に感じた「時代の変化」 - 映画『彼らが本気で編むときは、』
トモがリンコの胸元を偶然覗き見てしまうシーンがあったので、その時は特殊メイクでリアルなおっぱいをつけました。それ以外のシーンでは、ブラジャーの下にパフというか、わりとプニプニしたものを入れて、演じていました。
ブラジャーをつけていると、動きにも制限がかかるじゃないですか。例えば伸びをしたら上がってくるし、上がってきたら直さなきゃいけない、ということも初めて知りました(笑)。女性の日々の暮らしの大変さを感じて、無駄な動きをしないのは理にかなってるんだなとも思ったりしました。
――女性役を演じて、撮影終わってからもリンコさんが出て行かないということはありませんでしたか?
この作品が終わってすぐに『土竜の唄』の撮影だったので、一気にポーンといきましたね(笑)。その振り幅はもう、自分の中でもおかしくて、「なんて面白い人生なんだろう」と思いました。
○蜷川幸雄より強い、荻上監督
――改めて、生田さんはリンコさんをどのような人物だと捉えていたんですか?
そうですね、母親になりたい、人の親になりたいという思いはずっとあると思うんですよね。
考えるたびに「できないことなんだ」と自分に言い聞かせて、だけどまた思いが盛り上がってきてしまって……。