満島真之介、「1%の不安と99%の好奇心」 で仕事に取り組む - アニメ声優2作目の挑戦
○深く考えるよりも「楽しくやりたい」
――今回、モリオを演じるにあたって、心がけたことは何かありましたか?
監督とも話をしまして、『ひるね姫』はすごく今の時代を象徴している作品だなと思っています。僕らの親たちの世代は、上の世代と戦いながら自分たちで物を作りあげていかなきゃいけなかったけど、僕らの世代には何でもあるんですよ。そんな時代の中で、地方都市の岡山で生きてきたモリオという男の子がどういう生き方をしてきたんだろう? と考えることがすごく楽しかったです。
実写作品であれば、体や自分の中から役を持ってきたりするのですが、『ひるね姫』の場合はすでにモリオが存在しています。僕の顔は写らないので、僕が演じるというより、”僕自身”がそこにいた方がモリオというキャラクターの幅がどんどん広がっていくと思ったんです。モリオは理系の男だからこう演じる……とかではなくて、満島真之介がモリオをやっているというか。それはまた声優さんがやるのとは違うと思います。
――先ほども写真撮影の際に私物などたくさん持ってきていただいたり、ポージングを考えていただいたりすごく盛り上がったんですが、作品でもどんどん提案をされるタイプですか?
楽しくやりたい、というだけなんですよね。