木村拓哉、"不死身"の生き様 - 映画『無限の住人』と「無限の想い」 (1) 木村拓哉と三池崇史の初対面「威嚇」「間合い」
○ヘアメイクの反応にハラハラ
――三池監督は、万次と木村さんは相通ずるものがあるとおっしゃっていましたが、それについてはどのように思いますか?
三池監督はそうおっしゃるんですけど、そうやって荷物を背負わされる感じはあります(笑)。監督の中でのイメージなんでしょうね。でも……そこまで孤独じゃないですよ? 万次ほどは(笑)。
――三池組は何度も衣装合わせをすることでも知られていますが、実際に体験していかがでしたか?
最初は「なぜ?」と思いました。
でも、回を重ねていくごとに安心していく。監督、衣装部が「よしよしよし」と大事に作り上げていく場ではなく、僕らのためにやってくれているんだと気づきます。「ようこそ三池組に」みたいな雰囲気はありません。自分が手にする鉄の武器を、すごくぶっきらぼうに渡される。
でも、そこでの感覚は1つも無駄になっていません。
最初の頃、メイクを統括するスタッフの方が沙村先生のイラストとメイクした自分を見比べて、首をかしげたときは、さすがに「いやいやいや!」と焦りました(笑)。
■プロフィール
木村拓哉
1972年11月13日生まれ。東京都出身。O型。これまで数々の出演ドラマをヒットさせ、映画では『君を忘れない』(95)