2017年5月12日 09:00
実写版『美女と野獣』はなぜ成功? 大ヒットにつながった3つの魅力
もはや疑いようのない不朽のディズニー・アニメーション『美女と野獣』を、ディズニー自身が完全実写化した実写版『美女と野獣』。世界興行収入11億ドルを突破し、歴代トップ10入りも目前まで迫る大ヒットを記録中で、4月21日に公開された日本でも5月10日付で興行収入70億円を突破! 『アナと雪の女王』を超えるスピードで興行収入を伸ばし続けている。
楽しみにしている方々のために極力ネタバレは避けて説明を進めて行くが、すでに天才作曲家アラン・メンケンやビル・コンドン監督の来日記者会見などの報道の数々において、今回の実写版『美女と野獣』が、オリジナルとなる91年のアニメーション版に忠実に寄り添いながら、キャラクターの心情を掘り下げるような新たなシーンや設定を追加していることが、つまびらかになっている。こういう場合、少なからずオリジナルのファンの間でざっくり意見と評価がわかれてしまいがちだが、その心配はないという声が支配的か。
○リアリティー
この点、実写版『美女と野獣』は、何が大成功した要因なのだろうか。来日したビル・コンドン監督を直撃した際、実写化にあたっては「リアリティーの追求を大事にした」