人気作『東京喰種』、映画化の決め手はプロデューサーの「想い」 - 世界で戦うために、松竹が力を注いだ
現在原作が世界中で売れているのは、そのテーマが、どの国の方でも男女問わず共感できるからではないかと考え、ぜひ映画化できればと思っていました。
――人気原作なだけに、多くのオファーがあったと思いますが、今回松竹さんで映画化された決め手はあったのでしょうか。
純粋に、想いだけかと思っています。コンペだったんですが、僕の経験値だけでいうと太刀打ちできるものはないと思ってたんです。ひとつだけ言えるのは、誰よりも原作のことが好きだということで、その想いをもとに実際にやる時のビジョンを伝えられたのかなと。
経験がないから、ないなりに怖いもの知らずで、新人だからこそ見たことないものを作ろうと、追求して考えていましたね。今回音楽をお願いした『マトリックス』シリーズのドン・デイヴィスにも、普通の作品だったら声をかけられなかったですが、新人だからこそ言ってみたら、すごく真摯に話を聞いてくださって、曲を作る時も密にコミュニケーションをとってくださって。話してみてよかったと思いました。
――今回、世界24カ国で上映されるということですが、最初から世界に出たいという思いはあったのですか?
もともと「人間ドラマ、葛藤を描きたい」