人気作『東京喰種』、映画化の決め手はプロデューサーの「想い」 - 世界で戦うために、松竹が力を注いだ
「ビジュアル面にこだわりたい」「世界に出していきたい」という3つはかなり意識していました。いろんな作品はありますが、ここまで人気があって、支持されているという原作なかなかないですし、そんな作品で話をもらった以上は、松竹としても今年最大の力を入れています。
●少年漫画原作の波に乗ったのは、たまたま
○早くやりたいと思っていた
――2017年は、かなり少年漫画原作の映画化が多いと思うんですが、意識はされましたか?
今年、非常に多いですよね。邦画としては豊作ですし、ここ数年映画業界全体のパイが少しずつ広がっていて、良いことだとは思います。ただ、『東京喰種 トーキョーグール』が今年になったのはたまたまです。でも、近いうちにやりたいという思いはありました。これだけ支持されているのは、今を切り取っている作品なんだと思うんです。だから、早くやりたかった。
――日本で世界に向けるアクション映画や、アメコミ原作のヒーローもののような作品をやるなら、少年漫画原作になるのかなとも思いました。
意識はしましたね。アクション監督の横山誠さんも、アメリカでパワーレンジャーシリーズを手がけている方ですので、その要素はあるかもしれません。