くらし情報『白石和彌監督が映画界に問う、起用する側の責任とは? 中嶋しゅうさんの遺作から伝わる役者愛』

白石和彌監督が映画界に問う、起用する側の責任とは? 中嶋しゅうさんの遺作から伝わる役者愛

映画では2人が対面して。そのためにセリフを設けました。

――「お前のことは覚えている」。身の毛もよだつセリフでした。

やりたい放題やってきた国枝が五体満足で出てくるのも面白くないので、半身不随の設定にしました。どうですかねと尋ねてみたら、すごく喜んでくださって。「こんな感じの歩き方でいいかな?」とかいろいろ細かいアイデアをくださって。本当に楽しかったです。


――どのような経緯で出演が決まったんですか?

しゅうさんは前から出てもらいたいと思っていたんですけど、舞台でお忙しいのでなかなか映画のスケジュールと合わなかった。今回は、映画『関ヶ原』が終わって、ロケ地が大阪と近かったのでその足で来られるということになって、たまたまタイミングが合ったんです。やっと出てもらえてよかった、またお願いしますね、なんて話していたんですけどね。「また出てやるよ」と言ってくださっていたのに。

――貴重なお話ありがとうございました。強烈な存在感とインパクトを残した役だったと思います。監督ご自身としてはここ最近、オファーが続々と舞い込んでいるそうですね。どのような基準で作品を選ばれているんですか?

基本的には「面白い」

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