くらし情報『パナソニック、開発中だった医療用全自動搬送ロボット「HOSPI」を販売開始』

2013年10月25日 23:48

パナソニック、開発中だった医療用全自動搬送ロボット「HOSPI」を販売開始

この薬剤や検体の搬送は、病院の運営状況にもよるよるが24時間365日発生し、これを看護師や検査技師が行うわけだが、それは本業を妨げることとなっている。しかし、人手による代替は妥当ではないとの見方も強くあった。そのような事情から、人手による搬送に近い特性を持ち、エアシュータなど従来の搬送装置よりも導入費用や維持費用が安価な「ロボット」を利用することへの期待が高まってきたというわけだ。

このような背景の下、同社は長年蓄積してきた自律移動ロボットの技術を適用した搬送ロボットを開発し、先行して強い関心を同社に寄せたという松下記念病院と、埼玉医大国際医療センターにおいて実証試験がスタートしたのである。

実証試験の結果、従来の搬送機械設備(エアシュータや軌道台車)に比べ、導入費用が1/4~1/2程度、メンテナンス費用が1/5程度に抑えられる(松下記念病院の事例から試算)ことが判明。また、従来の搬送機械設備のように、経路上で搬送物の上下姿勢を変化させることがないため、検体や発泡性の高い抗がん剤の搬送が可能なこと、薬の臨時処方で期待される搬送時間(地下1階から6階の場合で5~6分)内の搬送を安定して実現できるといった、病院の経営や日々の運営に大きなメリットがあることが明らかになったのである。

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