海外企業の信頼を得るため、必要なことは? ホリプロ・堀義貴社長の実感
でも向こうもどこにビジネスの話をするべきか、という情報は知っているから「ちゃんとやってる」ということを認めてもらってから、やっと話が来るようになるんです。
○ホリプロが大切にしていること
――堀社長は「『メリー・ポピンズ』は大人が見て子供の気持ちを思い出せる」と魅力と語っていましたが、ホリプロさんの社員の方にも子供の気持ちを持っていて欲しいと思われているんですか?
採用のページにも書いてありますが、うちは「ちゃんと笑えてちゃんと泣ける人」しか採用しません。中途半端な人は、お客さんに伝え方を忘れてしまいます。子供だましを、バカにしてはいけないし、「くだらない」と言い始めると、本当にくだらなくなってしまいます。
子供が楽しいと思うものって、実際に楽しいんですよ。大人より子供の方が全然残酷だし、下ネタ大好き。でもその分、理屈じゃなく感じているところが大きいのだと思います。それがないと、この仕事はできないと思うんです。
僕らは「すごいんですよ」というのを伝えないといけないから。「ほどほどに良いですよ」と言われても、観る気はしないですよね(笑)。こちらが100%喜んでいる方が伝わりますから。
――ホリプロさんが手がけられる作品にも他にない、すごいものをという気持ちは強いのでしょうか?
ビジネス上ではもちろん堅実な路線をとることもありますが、やっぱりどこかで「見たことのないもの」