白竜、北野武監督と島田紳助さんに導かれた俳優業「逃げ道作っていた」
とお願いしても、「僕、サッカーやってるからなぁ」と心配してくれて。「大丈夫ですよ」と説得して思いっきりやってもらったんですけど、そういう心優しい方なんです。
世代的に1つぐらいしか変わらないからこそ思うのは……やっぱり、みんな働きすぎですよね。どこかで加減していかないと。僕も具合が悪い時があったんですけど、やっぱり頭の中は若いイメージのままだったりします。でもね、休む時は休まないと。
しかし、監督は元気ですよね。『最終章』は真夏の炎天下の撮影もあったんですが、お付きの人がご飯を食べてる中、もう次のシーンの準備をしていましたからね。
映画の現場には一番早く来ることにお付きの人も驚いていて。「こんなに楽しい現場はない」と僕にもおっしゃっていました。
○ジャパンプレミアでの涙
――昨年9月に開催されたジャパンプレミアで、白竜さんが感極まっている姿に胸を打たれました。『HANA-BI』でベネチア金獅子賞を受賞した時、監督から「北野組やってきてよかったね」と声を掛けられたと。
監督も波乱万丈ですからね。『HANA-BI』の打ち上げの時、「ベネチアで賞なんか獲っちゃったりして」みたいに冗談半分におっしゃっていたんです。