白竜、北野武監督と島田紳助さんに導かれた俳優業「逃げ道作っていた」
○心優しい俳優・大杉漣さんの思い出
――そして、今年2月、大杉漣さんが亡くなられました。『最終章』での共演シーンはありませんでしたが、思い出はありますか?
本当にね……。漣さんとは下北沢・本多劇場前の飲み屋での思い出がありますね。小沢仁志とある監督が2人ほどいて、僕が遅れて行ったんです。漣さんは高橋伴明さんの現場とかで、何回か会ってまして。みんなで普通に飲んでいたんですが、小沢が僕にケンカを売ってきたんですよね。あいつ、昔から喧嘩っ早かったので。
――まさかの展開です(笑)。
そうなんです(笑)。小沢の弟・和義は北野監督の映画に出ていて(『その男~』に出演)、僕にそのことを訴えて来て。適当に流しながら普通に話してました(笑)。やっぱり小沢も、監督の映画にすごい熱い思いがあったみたいで(その後『3-4X10月』に出演)。漣さんはすごく穏やかな方なんですが、見守ってくださっていました(笑)。
漣さんとは、高橋伴明組とかTVのシリーズものでも一緒になったなぁ。漣さん、サッカーが大好きなんですよね。ある作品でアクションシーンがあって、漣さんに蹴られるシーンがあったんですよね。
「加減しないでください」