乙女新党の卒業控える葵わかな、アイドルと女優の間で揺れる本音と決断…そして覚悟「もっと上のレベルに行くために」 (1) 小豆島での撮影は「倒れこむようにして眠るような日々」
――撮影以降に再会することは?
試写会とかではありますが、なかなかありません。2年も経ちましたし、気づいたらみんなに身長を抜かされていきます(笑)。
●卒業発表後に寄せられた、周囲のさまざまな声
――この物語は、人々の"大切なもの"に気づいていく話でもあります。葵さんの中で、そこに気づいたことはありますか。
この映画の撮影で地方にずっと一人でいて。食事も部屋の片付けも全部自分一人でやらないといけない状態。中学校2年生で親の有り難みなんて実感することはあまりないと思いますが…というか年齢的に普通は反抗する時期。でも、この夏の経験で親の大変さとか有り難みが分かりました。
最初は洗濯機の使い方すら分からなかったくらいですから(笑)。
――なるほど。あとは映画の中で中村玉緒さん演じる絹子の「心を動かされることが大事」という台詞が印象的でした。最近そういう経験はありますか。
お芝居の話からはそれるんですけど、乙女新党のメンバーは喧嘩をしても離れられないような切っても切れない関係。私が中学校を卒業する時に、みんなが手紙をくれたんですね。それがとても感動的な内容で。私は友だちがあまりいないんですが、友だちって本当にいいものだなと感じました。