2018年10月12日 12:30
三木聡監督、”気にしすぎ”な社会へ促す解放が「無意識から出てきた」
プロデューサーに脚本を見せて「主役、誰ですかね?」という話になったら、7秒後に「阿部サダヲ以外ない」という結論に達しました。そこは最初から最後まで、一切動きませんでしたね。「日本どころじゃない、環太平洋を探しても阿部サダヲしかいないでしょ」って。
全方位的に芝居しなきゃいけないし、ミュージシャンとしても立たなきゃいけない。狂気の部分もなきゃいけないし、ドラマの部分も背負わなきゃいけないし、松尾スズキさんや田中哲司さんという様々なキャラとも対峙して、しまいにはあまり内容を理解していない小峠さんとも対峙する(笑)。これが出来る人って、あんまりいないですよね。
●千葉雄大じゃなかったら、やばかった
○映画監督はおすすめの仕事?
――そんな阿部さんへ食らいついていく、吉岡さんと千葉さんはいかがでしたか?
吉岡さんは、全体が作り出すアクションに対して、無防備な状態で立たなきゃいけないから、役者としては一番つらいチャンネルを使わなきゃいけないわけです。そこを物怖じせずに挑んでくれました。
最初から水浴びさせられて、大変なことになってましたけど(笑)。
千葉君は、プロデューサーとも話している中で「色んな事をやってくれそうだな」