話題映画『ニート・ニート・ニート』監督が行った、「王道を外す」抵抗
という提案があり、ライブ映像を見せていただいたんです。
――演技じゃなくて、ライブ映像だったんですね。
演技は、あまり興味がなかったんです。どちらかというと、彼らの主戦場であるライブを見たかった。いくつか映像を見せていただいたときに、ライブの中でのロックバンドのようなパフォーマンスが気になって、中でも目を引いたのが、安井くんでした。リーダー的存在でもあったし、キラキラしていました。だから、演技は全然見ないでレンチ役を安井くんにお願いしました。
――それは、彼らが本業で輝いている部分を演技に活かして欲しかった、ということでしょうか?
そうですね。
だから本域の佇まいが見たくて、それで十分でした。他にも映像資料はあったんですが、彼らが過去に出演したドラマや映画は、全く観てないです。ライブ映像を見て、最初に安井くんを主演に決めました。ただ僕は少し意地悪な見方もするので、安井くんにはキラキラしているだけじゃなくて、裏側もあるんじゃないかな? と探したくもなって、そこが今回合っていたのかもしれません。キノブー役の森田くんは、安井くんと一緒にライブに出演していて、ダンスがキレッキレだったことが印象的でした。