くらし情報『小松菜奈、『渇き。』から5年…苦労の末につかんだ「感情移入」』

小松菜奈、『渇き。』から5年…苦労の末につかんだ「感情移入」

父はそれに猛反対しているので、余計に反発する思いもあって。男装して熊之助と名乗り、外の世界に飛び出すと多くの人との出会いが待っていました。初めて人が斬られるところを目の前で見たり、そういうつらい体験もありますが、やっぱり何事にも飛び込んでいく勇気はかっこいいですし、人間味があってとても魅力的な人物です。熊之助は、一人の人間として、雪姫とは違う部分が伝わればいいなと思って、監督とも話し合いました。

――監督が「難しい役」とおっしゃっていたのは、つまりはそういうことですか。

撮影前からプレッシャーみたいなものはすごく感じていました。雪姫が大事な役どころでもあるので……その上、そうそうたる方々が出演されています。

●「役者は役者を育てる」の真意

――しかも、海外との共同制作。


そうなんですよね。だからもう、あまり考え込まずに、「大丈夫」と言い聞かせながら(笑)。

所作に気をつけて、雪姫の凛とした美しさを意識しつつ、熊之助になると、大胆に動いてみるとか。そういう違いを見せられたらいいのかなと思いながらの撮影でした。男性だけではなく、女性の所作も教えていただいて。それぞれを叩き込みつつ、熊之助にちょっと女性の所作が残っていてもいいのかな、とか。

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