小松菜奈、『渇き。』から5年…苦労の末につかんだ「感情移入」
熊之助はそれまで男性として生きたことはないわけですから、女性の所作が残っていても自然ですよね。
監督は、熊之助になった時の「汚れメイク」をすごく気にされていました。やっぱり、男の子っぽく見えないとダメなので。衣装合わせのときでも、結構細かくメイクテストを重ねました。そういう細かいところにもこだわりがありました。
――汚れることやハプニング、アドリブもOKの現場だったんですよね。
そうなのですが、私は高級な着物を着ていたので、スタッフさんからは「一枚しかないから、汚さないで」と言われていたのですが、監督は「そんなの気にしなくていいんだよ!」と(笑)。どちらも考えつつ、でも自由にやることも意識しました。
アドリブも「どんどんやってほしい」という現場だったのですが、竹中(直人)さんがとにかくすごくて(笑)。竹中さんのアドリブがいつ飛び出すのか、気になっちゃいました(笑)。
――確かにすごかったです(笑)。面白いですよね。ほかにも濃いキャラクターがたくさん出てくるので、そこにも注目してほしいです。
――演じる上で刺激にもなりそうですね。
そうですね。竹中さんに負けないよう、他の方とも「がんばりましょう!」