2019年11月20日 11:30
「もっとEXILEに」…HIROの言葉から、小林直己がたどりついた現在
その背景には、東アジアの歴史の中で生まれた雰囲気もあるんだろうなと。
『アースクエイクバード』にも、アジアの湿ったセクシーさというものも滲み出ていただろうし、「自分が今、持っているものが素晴らしいんだ」と思えたことで、自分を受け入れるきっかけにもなりました。だから、今は自己紹介の30秒で頑張って何かになろうとするのではなくて、「僕はこういう人間です。なんかあったら一緒にやりましょう」という、そんな感じです。
――そんな過程があって出演したのが『アースクエイクバード』だと思いますが、初めての海外での作品が、ここまでの規模で、その中でも主要なキャストに選ばれると想像していましたか?
もちろん、していなかったです。今回が英語主体で演じる初めての役なんですが、リドリー・スコットがプロデュースで、ウォッシュ・ウェストモアランドという素晴らしい作品を手掛けてきた監督と、オスカーに輝いたアリシア・ヴィキャンデルに、様々な作品に出演してきたライリー・キーオという人たちと作品で関われたのはとても幸運でした。
僕自身、個人的に脚本に思い入れがあったので、役者としても個人としてもやりたかったんです。それは、これまでやってきたダンスも、自分から何かを伝えたいという思いから始めたことだし、もっと言うと、幼いときから「忘れられたくない」