2012年2月24日 12:46
奥様はコマガール (33) 夫婦にとって大切な、微妙な感覚の共有
先日、夫婦で六本木のフランス料理店に行った。
こう書くと、僕らが普段からお洒落でブルジョワジー(古い表現)な生活をしていると思われるかもしれないが、実際は今回が初めてである。
僕らには今まで六本木でデートをした記憶すらほとんどなく、外食するときはいつも家の近所の安い居酒屋だった。
しかし先日は、妻のチーにとって29回目の誕生日だったため、たまには慣れない試みをしてみようと、フレンチを選択したのだ。
結論から書くと、たまにはああいう外食も悪くないと思った。
いかにも清原和博あたりが遊んでいそうな夜の六本木の街を夫婦二人で歩くのは新鮮だったし、いかにもダブル浅野(これも古い)や石田純一がワインを飲んでいそうな六本木のフレンチ店の雰囲気も洗練されていて、文句のつけどころがない。
店員の接客サービスも心地良く、コース料理やワインは確かに美味しかった。
あれなら、ダブル浅野もお気に召したことだろう。
チーも喜んでくれたと思う。
そもそも六本木のフレンチを選んだのは、彼女の「たまには、いかにも”東京”って感じの、ベタな都会的デートがしてみたい」という言葉がきっかけであり、そのリクエストに僕が応えたというわけだ。