奥様はコマガール (61) 夫婦における亭主関白関係の築き方
僕が遊びたいというわけではありません。
さて、そんな亭主関白関係の築き方だが、ここで大切なのは奥様と結婚した当初のころである。
初期段階で夫の権利を妻に大きく認めさせる。
要するにこれは、男女の権利を巡った陣地取り合戦みたいなものであり、その戦いに勝つためには最初が肝心なのだ。
具体策としては、まず目標設定である。
たとえば「キャバクラくらいは妻に認めさせたい」などと、夫が最低限勝ち取りたい陣地(権利)を心の中で明確にしておくことだ。
そして、いざ勝負である。
その目標を設定したうえで、それよりもはるかに「ランクが上の傍若無人な行為」を、あえて妻に平然と宣言してみるわけだ。
「今度、友達から風俗に付き合ってくれって誘われているから行ってくるね」自分で書いておいてなんだが、さすがに無茶苦茶な発言である。
これを容認してくれる妻は、世の中にそういないだろう。
したがって、奥様が「なにわけのわかんないこと言ってんの? ダメに決まってんじゃん」などと冷たく言い放つことは想定の範囲内だ。
それに対して夫は「わかったよ。
おまえのために断わるから」と素直にしたがえばいい。