奥様はコマガール (61) 夫婦における亭主関白関係の築き方
ここでの目的は、奥様の脳裏に「旦那を束縛した」という記憶を刻んでおくことだ。
さらに、あえて奥様をほったらかしにして、男友達と連日飲み歩いてみるのもいい。
当然、奥様はだんだん不機嫌になり、やがて「ねえ、あたしをほったらかして友達とばっかり飲みに行くってどういうことよ!? 」と抗議してくるだろう。
そこで、夫はまたも渋々了承すればいい。
「わかったよ。
おまえのために友達付き合いを控えるようにするよ」つまり、こういう「奥様のクレーム→夫の了承」を何度か繰り返していき、奥様の脳裏に少しずつ「夫を束縛すること」に対する罪悪感を植えつけていくわけだ。
そんなある日、タイミングを見計らって、奥様にこう切り出してみる。
「最近友達に厭味言われてるんだよね。
結婚してから付き合いが悪くなったって。
今度もみんなで風俗行こうって話があって、俺は断わったんだけど、なんか空気壊してさー」しかし、それでも奥様は風俗を許せるわけがなく、憮然とした表情を浮かべることだろう。
そこで、最後の大勝負である。
奥様に対して「わかってるよ。
風俗なんか行くわけないじゃん。
けど、キャバクラぐらいはいいだろ? 」