くらし情報『山田隆道の幸せになれる結婚 (3) 結婚式をやる意味と、その必要性』

2012年10月19日 08:07

山田隆道の幸せになれる結婚 (3) 結婚式をやる意味と、その必要性

しかし、そのたびに僕は結婚式の出来事を思い出し、当時みんなに誓った責任をまっとうしようと、自分を奮い立たせた。

かくして、僕は時間の経過とともに徐々に結婚生活に慣れ、最近は僕らだけの生活スタイルというものを確立しつつある。

これも結婚式のおかげなのだ。

現代の日本では離婚率が著しく上昇しているという。

その原因のひとつに、冒頭で述べた結婚式の排除、あるいは簡略化の傾向があるのではないか。

書類ひとつで気軽に結婚してしまう男女が増えているらしいが、それが結婚に対する覚悟を薄れさせ、ひいては離婚につながっているのかもしれない。

簡単な結婚は簡単な離婚を生む、ということだ。

そう考えると、きちんと結婚式をやるということは、現代日本における離婚率の上昇に歯止めをかける効果があるはずだ。


大切なのは金をかけることではなく、友人・知人を巻き込み、労力をかけるということだ。人間同士が育んできた情と絆に甘えることだ。

正直、新郎側である男性には特にそれが必要だと思う。

男性は女性に比べて、子供から大人になるまでの生理的な通過儀礼が少ない。

女性は大人になっていく過程で出産をはじめとする様々な肉体の変化があり、そのたびに自分と向き合うことが求められるが、男性はそれが皆無に等しく、だから人生の節目のたびになんらかの儀式を経ないことには、なかなか大人になる自覚が芽生えないのだろう。

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