ポール神田の世界は英語でつながっている! (6) TOEICと秋入学で日本は変わるのか?
■TOEICテストは最初の試金石にすぎない。
テストの主体は受動的な「リスニング」と「リーディング」だ。
英語コミュニケーションにおける、能動的な「ライティング」や「スピーキング」は残念ながらメジャーなテストではない(TOEIC スピーキングライティングテストというのがあるが…)。
また、TOEICでは、過去の問題集を、かつての受験テクニックで丸暗記するだけで800点までは取得できると言われている。
さらに、4択のマークシートなので、どれかにチェックを入れれば1/4の確率で250スコアは取れてしまう。
必ずしもTOEICテストのスコアで英語が使えるという判定にはならない。
しかしだ、今までの「英文法」というすべての学生に言語学者のような知識を求める勉強のやり方よりは実践的な事は確かだ。
そのために時間を浪費してきたことを、もっとヒアリングやリーディングに置き換えることだってできる。
英語を理解するための英文法を覚えるのに「関係代名詞」や「分詞構文」といった漢字を、どれだけボクたちは、覚えてきたのだろう。
もうこれ以上、英語嫌いを量産する仕組みで未来の日本を苦しめるのはヤメにしたい。