火事だ! 賃貸部屋で隣の部屋から火が出たらどうなる?
(穂積さん)
自分が火元で、「重過失」と認定される例を教えてください。
「裁判の判例では、たばこによる失火、天ぷら油を火にかけたまま忘れたことによる失火、電気ストーブや灯油ストーブの火が寝ている間に布団や衣類に燃え移っての失火などがあります。
これらでは全面的に自分が責任、弁償の義務を負うことになります。
いずれも、大きな火災に結びやすく、また事例も多くあります」(穂積さん)
Aさんの件は、「まさに明日はわが身の事例」です。
話を聞くにつれ、火事を想像してはぞっとしました。
部屋を借りるときには、火災保険料を出し惜しみせずに必ず加入するようにしましょう。
監修:穂積啓子氏
「安全で快適な一人暮らし」、「女性の安全な暮らし」をテーマとして活動する不動産アドバイザー。
宅地建物取引主任者。
その活躍ぶりは、コミックエッセイ『不動産屋は見た!~部屋探しのマル秘テク、教えます』(原作・文:朝日奈ゆか、漫画:東條さち子東京書籍1,155円)に描かれました。同書の主人公「善良なる大阪の不動産屋さん」は、穂積氏がモデルです。
(藤井空/ユンブル)
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