”自分へのご褒美”が落とし穴! 『カイジ』に学ぶ”1億総借金時代”の生き抜き方
クレジットカードでの支払いは、未来の自分からの前借りです。つまり、借金です。そのお金は、銀行や他人のお金ではなく、将来自分が手にするお金なのです。自分のお金をいつ使うのかは個人の自由ですから、それを重々分かってやっていればかまいません。でも、多くの人は、自分の懐を痛めず、他人のお金で支払ったという認識を持っているのではないでしょうか。だから、自分が払える以上の額を使ってしまう。払えないと気付いた時、消費者金融の借り入れが頭に浮かぶのです。消費者金融を利用する人の3人に1人が、カードで買い物をしすぎたことがきっかけというデータもあります。
――「自分への投資」も注意しています。「自己投資」「自分磨き」を勧める文句は世の中にあふれていますが……。
「転職するために英語学校に通う学費」「結婚相手を探すためのエステ費用」。自分を高めたい気持ちは分かるし、否定はしません。でも、これを”自分への投資”というのはごまかしです。投資とは、将来のリターンがある程度見込めるものをいうのです。英語を活かした転職ができるかどうか、それ以前に、英語が身につくかどうかも分からないのですから、この場合に使ったお金は、投資ではなく、単なる消費。