”自分へのご褒美”が落とし穴! 『カイジ』に学ぶ”1億総借金時代”の生き抜き方
でも、結果的に物欲が膨らむことはなくなりました。
――「私はカイジとは違う」と思っている人も、この社会が借金地獄への罠にあふれていることを知らなければいけないんですね。本書を読んで、よく聞く「リボ払い」の仕組みさえ理解していなかったと反省しました。もし、目の前で「リボ払いがおすすめですよ」なんて言われたら、よく考えずになびいたかもしれません。
人気タレントが笑顔を振りまく金融会社の広告が、うまくいっている証(あかし)ですね(笑)。「お客様のために」って文句、あれ、半分うそですからね(笑)。もうかるからそのサービスがあるんです。
資本主義経済では、どの企業もお客さんに喜んでもらうことで利益を稼ぎます。
現物をお金で買う場合なら、消費者は持ち金がなくなれば止めます。でも、金融会社は、消費者にお金を借りやすくさせるのが商売。計画もなくそれに乗ってしまうと、まじめな人も「カイジ」になる危険があります。――日本人はお金の「オフェンス(稼ぐ・貯める)」ばかりを気にして、「ディフェンス(使う・守る)」を知らないと書かれています。なぜ、日本人は”ディフェンス”が弱いのでしょうか。
書店に並ぶ本を見てもそうですが、「賢くお金を使おう!」