くらし情報『【コブスくんのモテ男道!】パリジャン&パリジェンヌに聞く。入籍せずに事実婚を選ぶ理由』

【コブスくんのモテ男道!】パリジャン&パリジェンヌに聞く。入籍せずに事実婚を選ぶ理由

を結ぶという方法があります。これは日本の事実婚のように、籍をいれずに共同生活をしようとする成人二人が結ぶ協約で、税制、社会保障面などで入籍した夫婦と同様の優遇を受けることができます。

そのため、わざわざ入籍しなくても連帯市民協定を結べばいいや……というカップルが増え、オレリアのように「入籍するメリット」が感じられなくなるとのこと。

■役所の掲示板に告知して、異議なしを確認

しかし差がないのであれば、なぜ結婚を選ばないのでしょうか。

まず一つには、クレールが挙げた「法的手続き」の複雑さがあります。連帯市民協約の場合、日本のように結婚も離婚も「届け出」を行えば終わりですが、結婚の場合はそうはいきません。

先月連帯市民協約を結んだばかりのマノン(女性)は、結婚の手続きの複雑さをこう言います。

「結婚するときは事前に書類を何枚も役所に提出し、その後市役所の掲示板に一定期間二人の結婚に異議を唱(とな)えるものがいないか貼(は)り出される期間があります。


さらに結婚当日は市長による意思確認が行われるため、このアポイントメントを取るのにも苦労します。またそのときに新郎新婦ともに『証人』となってくれる人が必要です。

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