からでした。
しかし、禁酒キャンペーンを始めた途端に、ウォトカの消費量は史上最高までうなぎ昇りに(笑)。ただでさえ商品が不足しがちなソ連の商店の軒先からウォトカが消えました。買い占めです。それに合わせて、政府に見つからないように密造酒の生産がソ連全土で始まりました(笑)。
■密造酒の摘発テレビ番組が大失敗!
政府も負けじと密造酒を作るものを摘発、その設備を押収します。個人、集団を問わず、この摘発に多数の人がひっかかりました。ソ連政府は国民を啓蒙するために、押収した製造機を一堂に集めてテレビ番組を作りました。
これがいけません。
「見てください。この密造のための道具を。家の中にある物だけでもできるもんですねえ。何という巧みな工夫でしょうか!」などというアナウンスが入る「製造機の啓蒙番組」のようになりました。仕方がないのでこの生番組は、この中継途中で打ち切りに(笑)!
■アルコールが入ってたら何でもいい!?
ウォトカが消え、その後、ソ連の店舗ではアルコールを含む商品が次々と店先から姿を消します。酒類は当然のこと、化粧品もなくなりました。アルコールを含んでいるからです。
それどころか砂糖もなくなりました。