【エンタメCOBS】家庭教師の需要ってどうなっているの?
森山さん また、10年前はごく少数だった「個別指導」が大きく伸びていることも、要因と言えます。
現在の学校外教育全般のマーケットは約9,000億円と言われていますが、その半分近くを個別指導が占めるようになっています。
――なるほど。ということは、家庭教師の需要が下がっていると言うよりも、「個別指導」が大きく伸びたことでシェアの割合が変化したとも言えるんですね。
森山さん そうですね。集団塾のシェアが最も低下していますが、家庭教師ニーズの一部が個別指導塾に転化していると思います。
――少子化や学習指導要領の改訂などで一度は下がってしまった家庭教師のマーケットですが、今後はどうなりそうですか?
森山さん 先ほど少し触れましたが、2011年の学習指導要領の再改定の影響で微増していると思います。なお当社ではここ3年は生徒さんの数が16%前後増えています。
――なるほど。ここ数年は回復傾向にあるのですね。
■生徒それぞれに合った指導を
――家庭教師の先生の教え方というのは、以前と比べるとどう変わってきているのでしょうか?
森山さん 一昔前ですと、家庭教師というのは生徒の横についてわからない問題があれば教えて解かせての繰り返し、というのが多かったと思います。