【エンタメCOBS】ワインのブラインド・テイスティングの話
スプリング・マウンテン1973
第5位(仏)ボーヌ・クロ・デ・ムーシュ/J・ドルーアン
当時カリフォルニアワインは、フランスワインの1/4の価格で取引されるような状況でした。しかし、この結果で「権威」は木っ端みじんに打ち砕かれたのです。
審査員の中には、自分の採点表を取り返そうとする者、点数を書き変えようとする者まで出ました。その上、フランスワインがその価値を発揮するには「熟成期間」が必要だなどといい出す始末。往生際が悪いというか大爆笑です。
そこで10年後の「1986年に再戦だ!」ということになりました。
■抱腹絶倒の1986年「ニューヨーク決戦」!
結論からいえば、1986年のニューヨーク決戦でもフランスは赤っ恥をかきました。審査員はフランス人ばかり。
その上、ルールもフランス人が決めた「前回と同じ銘柄の同ヴィンテージに限定。そして赤ワインのみで勝負」というもの。
フランスの赤ワインは「10年間の熟成を経ればカリフォルニアワインなどとは比べ物にならない」というわけです。
ところが結果は、米国産カリフォルニアワインのワンツーフィニッシュでした。
●リターンマッチ採点結果
第1位(米)